天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

歴史認識

 8月6日から今日9日、そして15日の終戦記念日まで、テレビでは戦争の記憶を風化させない為の番組が、毎年放送される。被爆の問題などは、現在も続いている問題である。終戦から64年が経過しているが、中国からの帰国者、そしてその二世の問題など、まだまだ色々な影響が現実問題としてある。
 私の親の世代は、じかに戦争体験をしているが多くを語らない人が多かったように思う。学校の歴史の授業も、昭和史に関しては多くを語っていない。それで、と言うわけではないが「昭和史」全2巻を読み始めた。平易な言い回しで、歴史書にしては読みやすそうなので買ってみたのだが、書いている人のスタンスにオヤと感じるものがあり、歴史というものの再認識をした。
 学校で習った歴史は主に受験対策用の勉強になっており、事実の羅列で、すべて終わったことだと思っていた。ところが最近になって、中国への関わりをきっかけに色々知る機会を持ってみると、昭和史が身近なものに感じ、歴史というものはそれを書く人の立場で随分と違うものに見えるという認識をするようになった。
 昭和の歴史は満州の歴史と切り離せない、という見方もある。中国と日本の間の歴史認識の問題の難しさを実感するようになった。難しさを実感するだけで、こうなのだという確信など持てるまでには至っていない。
 今思うのは、かつて仕事で台湾や韓国を訪問して仕事をしていた頃、日本がそこで何をしたのかということをほとんど考えもしなかったということ。歴史は過去のもので、自分はすべてビジネスライクに行動するというスタンスだった。仕事はそれで済んでいた。
 その後仕事で中国に行ってから、何かゴツンとぶち当たるものを感じた。最初は台湾や韓国と違って、共産圏という緊張もあったのかもしれない。そこで仕事をし、文化、生活に触れてすっかり虜になったような気がする。中国の古い歴史と彼らの生き様、民族の問題などなど。もうしばらく色々な探求をせざるを得まい。