天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

本のタイトル

 本は、タイトルだけでも語りかけてくる。一種のキャッチコピーの役割もある。場合によっては、その本の内容よりもタイトルの方に威力があることがある。タイトルだけで中を読まなくてもいいのであって、読んでみるとタイトルから受ける印象ほどのこともなく、かえってがっくりすることもある。
 「失うことを恐れるな」この本はまさにタイトルに惹かれて購入した。書店でなくネットだったので、中を見ることなく購入。著者は大学の先輩にあたる写真家だった。タイトルそのものが主張であり、本の中は写真と解説。「人生は『勇断』が未来を導く」というサブタイトルがあり、要するに勇気を持って21世紀を切り開けというメッセージだった。
 おかげで私は色々なものを失った。お金に夢と希望、それにあれとあれ。これは冗談。(開玩笑)ドヒャッと失うほど突っ込む対象が、あるようでいて具体化できないでいる。準備中の位置づけであるかもしれない。若ければ失敗は次の糧になるが、後がない状況になりつつある年齢としては、やるからにはなるべく失敗したくない。しかし、何が失敗かというと、やらないことが失敗ということもある。ま、タイミングは大事。「流れ」とか「なり行き」というものも。
 ともかく本のタイトルの話。「そうか、もう君はいないのか」と言うタイトルの本もこの一言で雰囲気が分かってしまう。この著者の本はかつて読み漁ったことがあったが、この本は分かってしまうので購入していない。振り返るより、失うことも恐れず進み続ける方が好きなのかもしれない。
 老後的な本は、団塊の世代が老境に入って来たことで結構多い。「お一人様の老後」という本もよく売れているらしく、一時どこの本屋にもあった。まだあると思う。これもそのとおり。間違いなく一緒に死なない限り、夫婦のどちらかは一人残るわけで、そういう状況に精神的に備える必要ありとのことだろう。しからば、私が先に逝ったときに備えさせるために、妻には今から寂しい思いをさせた方がいいに違いない。あまり仲良くすると後がかわいそうだ。(?)
 先日本屋の店頭で、「ビジネスマンのための高尚な英語言い回し」的なタイトルの本が目に付き、手にしてみた。パラパラと見ると、具体内容はともかくまさしく英語学習の本。私が時々お世話になっている語学通信教育会社のパンフに「働く女性のための英語術」というタイトルの本があり、少し気になる。私は女性ではないが、英語も使って働いているらしい息子の嫁に中身も見ずに送ってみようかと思う。この種の本は、何かのきっかけで手にして、何かのタイミングで飽きずに学習すれば必ず得るものはある、ということは多少経験済み。今もそのように日々格闘している。英語でなく中国語だけど。