8月15日
68年前に戦争が終わったばかり。子どもの頃は、戦争を知らない子供たちでの一人であった私は、戦争は昔のことで自分の未来には関係のないことのように感じたいたようだ。
その私が、68年前に終わったばかりという感覚を持つようになったのは、少しは歴史の長さと、人生の長さ(短さ?)を比べて見ることができるようになったからだろうか。
今日は、終戦記念日にちなんでテレビでも色々な番組をやっている。主にNHKだが、眼についたニュースに安倍総理がこの日の戦没者追悼式のあいさつに、アジア諸国に過去の戦争で多大な損失と迷惑をかけたことをわびる発言が無かったことがニュースとなった。周囲は取り繕いの発言をしているが、本人にそういう気持ちが無いことが明白。
また、靖国神社参拝はしなかったが、理由は中国、韓国からの牽制があり物議を醸しては人気も落ちるから。玉串料を他人に頼んで出したと偉そうに言っていたが、それは行ったと同じ事だ。お通夜に行けない人が香典を他人に頼むのと同じようなことで、そういう場合参列した人と同様に扱われる。なんと中途半端な行動だろう。小泉さんのように、キッパリできないのか。小泉さんの場合、あのキッパリした行動が中国人には好感を持って受け止められているのだ。右傾化した中途半端な人間を首相にしてしまった自民党は一体どうなっているんだ。
またテレビによると、今日が終戦記念日であることを知らない人が三分の一いるとか。それは教育のせいに他ならない。教えられないことは知らない。特に今の人達はそういう姿勢でなんとも思わない。日ごろのテレビ番組は、歴史や社会を考えるテーマのものはほとんどない。歴史物も主題がイマイチ。
尖閣列島の問題をめぐって、防衛力の強化が必要かという論議がされている。これ自体、まったくもってナンセンス。戦争というものが日本では終わって68年も平和に経過して来られたのは、軍備を持たない、戦争を放棄した憲法を我々が守ってきたことに他ならない。
尖閣列島は棚上げされていた話題(問題ではなかった)であるのに、中国が動きだしたのは、日本が国有化したなどと宣言してからのことだ。これを問題視して軍事力強化が必要だ、という宣伝に騙される人間が増えている。これこそ忌々しき問題である。
尖閣列島に近い石垣島に住む人達は、沖縄が終戦ま近に米軍に攻撃されたのに石垣島が攻撃されなかったのは、そこが武装されていなかったためだと語る。軍備を持つこと自体が、戦争を引き起こす要因となっているという事実をもっと知るべきだ。
ではなぜ、軍隊を正当化して軍備を充実させるようなことを自民党はするのか。国民を危険にさらしてまでどうして。
それは、そういうことになると誰が儲かるのか、ということを考えると見えてくる。軍需産業。即ち、一種の景気刺激策でもある。これこそ、本末転倒バカ丸出し。国民は尖閣列島などで、日本側が引き起こした騒ぎで軍備強化が必要だと思わされている。頼みの綱は、冷静に見ている人たちがまだまだいることだ。
こういうことに気づいていなかった人達が、この記事でも読んで少しは分かってくれるだろうか。
無責任な金持ちは、日本を守ることなど本気で考えてはいない。皆、海外逃亡しているではないか。