天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

シルバーパス ゲットしました

 誕生月となり、いよいよシルバーパスを受け取ることができる時が来た。これがあれば、バスと都営地下鉄に都電は乗り放題。しかし無料ではない。

 年収が125万以下の人は1年間1000円で乗り放題。だが、そうでない人は年間20,510円、期の途中でパスを買う人はその半額の10,255円を支払う。これは結構微妙な金額。

 普通にバスと地下鉄を使うなら、通常料金で間に合うような感じ。出かけるときに車を使う頻度が増えていることもある。しかし都心に出かけるのは車はしんどい。そこでやはりパスをゲットして、せいぜい活用しようと考える。さっそく明日も笛のレッスンに行くときに、新宿から東中野にJRをやめて大江戸線にするぞ。通院するときにも都営地下鉄を使うし。

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 これを活用して、せいぜい東京見物でもしてみるか。思えば仕事以外でほとんど東京の各地を巡ったことが無かった。いつでも行けると思うと行かないでいた。パスを無駄にしない、というビンボー人根性で歩きまわって余生を楽しむか。実際のところ二胡の練習でさほど時間は無いかもしれないが、本を片手に公共交通機関に乗るのもいい。

 ワクチンも打ち始めたことだし。が、2回目の予約が取れない。二胡の先生の話では、自衛隊の大規模接種の方が取りやすいとか。違う場所に行って見るか。パス使って。

 それにしても、これでようやく本物の高齢者になった気分。しかし東京以外では通用しない。高齢者だってあちこち行くんだぞ。そういう人のための制度ではないか。

 

 ところで、オリンピックはこのままなしくずし的にやるんだろうか。今の政権は民意を無視することを何とも思っていない。沖縄がそうだし。原発もそうだし。ここへきてオリンピックの強引な開催。

 来年になると北京で冬季オリンピックが開催される。どこかで中国に負けたくないなどという輩がいるらしい。何か完全な勘違いをしている。中国に出来て日本ができないのは許せないとか。

 またメディアは、政権への批判をかわすためにまたしても中国の悪口を言っ嫌中派を煽っているらしい。そうだとしたら全くレベルの低い話。

ワクチン1回目

 6月6日、ぞろ目で「6」というのは縁起がいいそうです。中国人の二胡演奏家がそう話していましたが、理由は「禄を食む」のロクと同じ発音だからだそう。中国では音が同じだとその言葉を意味する様に解釈する習慣があるようです。

 それはともかく、縁起がいいかどうかコロナワクチンの1回目の接種に行ってきました。近くの小学校はいっぱいで、少し遠い小学校の接種会場でした。あいにくの小雨模様でしたが、車で行くと駐車(チュウシャ)がやっかいなので、注射(チュウシャ)しに行くのに厄介なのは困るかと思い。徒歩で。

 15分刻みに予約を受け入れている。自分は10時15分の予約。10時の人たちがすでに並んでいる。これで時間通りに行けるのかと思ったが、ほぼ問題なく事が運んだ。まだ高齢者が多いので、付き添いの人たちもいた。

 スムースにことが運んだのは、大勢のスタッフの人たちがいたから。主に市の職員だろうと思われる。かなり慣れてきたのか。注射を打ってくれたのは若い女性だった。女医さんか看護師さんかは分からない。余計なことは気にしないで、終わると駅の方のコーヒーショップで休憩して帰ってきた。

 駅前のショッピングモールにある和服の店で、100円の浴衣を売っていた。女性用だけで男性用は無い。無いけど通常価格の半額にするというので、見てみるとまあまあの物があり、これが半額なら、と買ってしまった。注射を打ちに行って余計な買い物をしてしまった。売り子の男性が、胸に若葉マークを付けた新入社員だと自己紹介したので、ご祝儀に買ってやろうかという気になった。

 「若葉マーク」といえば、自分は今月から「枯葉マーク」を付ける年齢になる。バス代と都営地下鉄が無料になるパスも申請しなくっちゃ。

 

 ワクチン注射は、二回打つ必要があるそうで、今日見ていると二回目の人がかなりいた。受ける方も二回目で慣れていたのか。しかし八王子は早い方で、自治体によってはまだ予約が取れない人が多いと思われる。

 そんな中でオリンピックを本当にやるのか。こんな状態では「普通はやらない」と発言した尾見会長はポストを外された。今まで御用学者かと思っていたが、さすがにこの状態でオリンピック開催はまともじゃない。反対しなくちゃ沽券にかかわる。

 言い方はおとなしかったが、本心はこうだと解説している記事があったので引用。

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 聞くところによると、東京五輪に正式に参加表明した国はまだ無いらしい。正式に不参加表明したのは北朝鮮だけ。やったとしたら、歴史に残る。負の歴史に。

昨日は何の日

 6月4日を「今日は何の日」と書くところだったが、昨日は急きょ孫リンのところにパソコンを届けに行ったりしていて、書けなかった。

 6月4日は「虫歯の日」というのはちと古い。

 6月4日といえば、「ロクヨン」すなわち天安門事件のこと。であるが、映画にも「ロクヨン」というのが有って、昭和64年に起きた少女誘拐事件の推理小説を映画にしたものらしい。

 ここでは1989年の6月4日に思いを馳せる。

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 32年前の出来事になる。この有名な場面は、民主化を弾圧する軍に対して体をはって抵抗した男だ。戦車の行く手に立って、行軍を止めた。

 西洋のジャーナリストが、この写真や動画を現在の町ゆく中国人に見せて、見たことがあるか尋ねると、ほとんどの人が「知らない」「見たような気がするがよくわからない」という答えをする。

 外国人の我々ですら、民主化の弾圧がこの時以降現在も続いていることを憂慮するが、当の中国ではこの事件が風化している。又は風化しているように装っている。

 この32年の間に、中国経済はものすごく発展した。そのことで格差も広がった。

 かつて鄧小平が言ったように「先に豊かになれるものから豊かになる」という言葉の通り、沿岸地域の都市部から次第に豊かになり、現在は貧困対策としていろいろなことが行われている。

 たまたま見つけたこの動画、南京に住んでいる日本人が四川省の奥地を訪問したもの。貧困の実態と、それに対して中国政府が実施している政策がどんなものかよくわかる。

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 これは下手な映画より興味深い。中国の人たちは、それぞれ置かれた立場の中で精いっぱいの生きる努力をしている。

 ほとんど自給自足の生活をしていた、純な山奥の人たちが、政府の用意した住宅に住んで町の暮らしに馴染んでゆくのはいいようでもあり、消費社会に毒されるのは残念なようにも思う。しかし消費生活に馴染んできた自分たちのような人間は、電気や水道の無いところでは暮らせない。

 山奥の村の生活は、現金収入がほとんどない。なくても暮らしてきた。この動画でも、学校の教師が重要な役割をしていることがわかる。自分たちの村から出たことが無くて育った人たちは、外の世界が分からない。ある意味、民主化もくそもないと言った面もあるだろう。そういう地域の人たちが、格差なく生きるようになるには教育が大切。教育が受けられる援助も必要。 

 広い国土に色々な人たちが住んでいる中国を一口に語ることはできない。

 それにしても、最終的に目指す社会は民主社会であるはず。助け合いが基本の世の中。日本の縄文時代はそういう時代だったらしいという説がある。遺跡を発掘することができても、その実態は知る由もない。

 利権で政治を動かす今の日本の政権は早く退陣させて、やってきた悪事に対しては応分の刑を科す、ということをしないと正義が保たれない。

岡崎日記(その7)

 かねて予定していた通り、5月30日から岡崎の家に行った。行く途中、高速道路で小石が跳ねてフロントガラスにあたってヒビが入ってしまった。大損害!

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 本日修理の手配完了。自動車保険は使うとして、保険会社よりディーラーの方があてになると感じた。この車に関しては購入依頼、点検とメンテナンスをディーラーに任せている。最近の車は電子制御パーツが無数にあるので、板金工場では全車種に対応することはむつかしいだろう。出来ても時間がかかると思われるので、今回もディーラーに任せることにした。

 さて岡崎の方だが、今回は、本丸のキッチンを片付けるので3泊4日で行った。

 行った当日は、前回片付けたリビングルームに新しい絨毯を敷いた。ニトリへ見に行って相談の上購入。フロアマットの汚れた部分を覆うサイズでちょうどいいのがあった。

 二日目は、ゴミ出し。車いっぱいの可燃ごみと空瓶を市のクリーンセンターへ。度々行くので、受付の人たち二人はもう顔見知りになっている。出しておいてまた片付ける。そして三日目もう一度。この日は遠い方の大規模のクリーンセンターにも行って、不燃の粗大ごみを出す。前回残してしまったプリンターに、折り畳み式テーブル、父のゴルフ道具も納戸の奥に残っていた。等々。

 キッチンの現場は写真も憚られる。二日目を終わって外に出たら夕日がきれいだった。

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 ところで今回は、姉の一人暮らしを慰める犬を買った。犬と言っても犬型ロボットとしてタカラトミーで売っているダッキー。タカタのチラシにあって、自分の誕生日割引ということもあったので注文しておいて岡崎で受け取った。

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 しゃべるのが面白いので、姉は孫に持って帰れと言っていたが、自分が帰る頃には犬の下に邪魔なものがあったのをどけてやったりしていて、情が移っていたに違いない。おいてきて、次に行った時にどういうポジションを占めているか見るのが楽しみ。食べもしない餌が与えられているだろうか。

 これは初めに日付と時間を設定して、飼い主(姉を想定)の誕生日と呼び名を選んでおく。起床時間と就寝時間も設定した。歌も唄うらしいので、遊び相手になってくれるといい。

 で、キッチンの掃除は概ねできたものの、床マットを敷くまでには至らなかった。その代わり床の見えなかった納戸の状態が把握できるまでになった。マットは次のお楽しみ。

 お楽しみだって?大きくなりすぎた庭木を切ったり、部屋のゴミ出しをして次第に片付いてゆくのが楽しみなってきたか。景色が変わってきれいになってゆくのは達成感がある。そうなってしまっているのは悲しいが、改善されるのはいい。本人も改善されるだろうか。できることをやってゆくしかない。

 今回の食事は写真が二枚。最初に行ったいきなりステーキの店は自分好みで無かったこともあり、写真無し。

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 左が大戸屋のカツオたたき丼。大戸屋はどこにでもあるのだ。香港にもあったな。
 右が釜揚げうどんが有名な大正庵のもろこしうどんに天ぷら皿。大きな丼のうどんに乗っているのはトウモロコシと卵。これだけでは晩飯には寂しいのでカリッと揚がった天ぷらを頼んだらちょっとヘビーだった。

 今回は川そばのうなぎ屋がやっていたが、(前回はずっと閉まっていた)ここは昼時しか開かない。昼過ぎから夕方まではお持ちかえりしかないので夕飯は無理。ここのウナギはまた今度の楽しみ。

 楽しいことが色々ある。疲れるけど。

 

 

運動会の予行演習

 コロナのせいで、子供たちの運動会を見に行くことも出来なくなった。それでオリンピックやるとは何事か。

 しかし今日、孫リンのプレBSFを見に行くことができた。

 昨日、近所のお菓子屋さんがインスタで季節のお菓子を宣伝していたので、思い立ってこれを孫リンに食べさせようと、買って持って行った。

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メロンメロン

 アンデスメロンを丸ごと使った贅沢なお菓子。ところが、琳はメロンが好きではなかった。そういうこともあろうかと、違うものも少し用意したらいろんなベリーがいっぱいのこちらが気に入った。

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 それはともかく、昨日は雨で帰りを待っていたがなかなか帰ってこない。帰り道を迎えに行ったらちょうど近所の男の子と帰ってくるところだった。帰り道で話を聞くと明日はプレBSFの司会をするのだが、セリフを覚えていないなどと話していた。

 宿題をやった後で、司会の練習をしていた。最近は運動会のことをBSFというらしい。本番は観客なしでやるが、プレは見に行っていいという。ジイジもいいのかと聞くと「来てくれたらうれしい」というので、今朝はそれが始まる時間に間に合うように出かけた。

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 今日は3年生と4年生合同の練習ということで、4年生の女子と二人で台の上で司会をしていた。背の大きい方が3年の孫リン。学年では大きい方なんだ。

司会だけでなく、実際の種目にも参加しながらで忙しそうだった。

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 徒競走に綱引きにダンス。綱引きはへっぴり腰で最後尾を引いていた。思いがけなく、小学校の元気な子供たちの様子を見ることができて良かった。

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 運動会といえば、たいてい日曜にやって、お弁当を家族と一緒に食べたり。いや最近は、子供たちは給食。お弁当持って親が来られない子供もいるので、そういうことらしい。なので、観客無しというのもそれはそれでいいかもしれない。

 今日はいわば予行演習なのだが、かけっこや綱引きの得点をつけて本番さながらだった。平日なので、ジイジは来れるがあとはお母さんで来れる人が中心で、全部の子供たちの父兄がいたわけではない。見たければ今日でもどうぞ。参観日の一種みたいな感じ。2時間くらいで終わった。

 二日連続で本牧迄走るのは疲れたが、この時期、貴重な経験だったかもしれない。

 

 それにつけても、五輪はいらない。商業主義で、スポーツ選手は利用されているだけ。それに気づいている選手は、聖火リレーをボイコットしている。各国から事前の合宿のようなものは次々キャンセルが入っている。これでやったら、世界中から呆れられる。かつて”エコノミックアニマル”と言う言葉があったが、まさにそれだな。経済中心は、国民の幸福に寄与しない。

[本] 私たちの歩み

 仕事をしていた頃の同業他社の先輩から送っていただきました。現在は9条の会などで活躍されている方です。ISBNコードが無いところを見ると、市販されていない自費出版と思われます。

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 内容は表紙の下部にある「大田区中国帰国者センター」が設立から10周年を迎えたことを記念して作成されたものです。本の紹介というより、センターの活動紹介になります。目次に沿ってご紹介です。

巻頭言:大田区中国帰国者センター代表 鈴木洋子さん

 初代センター長はご主人の鈴木昭彦氏でしたが、急逝された後、活動を引き継がれているそうです。

第1部:10周年の寄稿

大田区長はじめ10名の方々から、同センター10周年を迎に対する祝辞などの寄稿文と資料。

第2部:帰国者の文集

 39名の帰国者の方々が、来し方を振り返り、センターに感謝する文章などを書かれています。漢詩も三篇。どんな文章かタイトルを少し書いておきます。

―私の歩み/難民収容所を経て帰国へ/日中友好の中国帰国者センター/懐かしい私の養母/心より感謝、、、

第3部:中国帰国者を支援する方々及びスタッフ

 センターの活動の日本語教室や医療通訳で、通訳や教師として活動されている人たちの寄稿文25編。

第4部:帰国者センターの歩み

 センターの10年を、現センター長の鈴木洋子さんが振り返ります。初代センター長の鈴木昭彦氏が以前書かれた文章も掲載されています。

 また「大田区中国帰国者センター便り」が発刊されていてそのバックナンバーが数ページあります。これを見ると、旅行やお楽しみ会など帰国者の方々が日本に親しんでお互いの交流の場となっていることがよく分かります。本の全編とも、センター便り以外はすべて日分と中文の対訳になっているので、我々は中国語の学習になるし、帰国者の方々は中文で読みやすくなっています。

 

 以上の文章を、地元の日中友好協会八王子支部支部ニュースに投稿しました。本の紹介にとどめたので、ここに少し補足をしてみたいと思います。

 大田区には中国からの帰国者が数多く住んでいるようだが、何故だろうか。その辺のことはここには書かれていない。が、八王子にも何家族かいらっしゃって、我々の毎年恒例の春節の会にはいつも来てもらっている。今年はコロナのせいか、姿が見えなかった。

 ともかくこの帰国者センターは大田区の依頼で出来たものらしい。初代センター長の鈴木さんが大変熱心に運営して、利用者である帰国者の方々に喜ばれているこことがこの本でよくわかる。

 地元八王子にはこういうセンターが無いのか、と思ったらあるにはあった。支援対象の方々は、我々との接点もある人たちだった。大田区のような規模ではない。それに現在はコロナ禍もあり、活動は休止しているように見える。

 大田区の場合は母体にOCNetというのがあり、これは外国人労働者の支援をする活動らしい。これはとても大切なこと。先般入管法の改正(改悪)案が見送られた。野党の賛成が得られないというより、ネット上の市民の声が大きかったと思う。Youtuberのせやろがいおじさんも、法案見送りの直前に思い切り日本の入国管理の実態がひどいことをロンブーのお兄さん相手に語っていた。

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 やはり、おかしいことをおかしいと言い、出来ることをする。これを実践する人達が日本にもちゃんといるってことが分かってよかった。

 さて次は、オリンピックをどうするか。民意は開催反対ということが新聞報道もされた。アメリカは日本への渡航禁止とまで言ってるのに決断できない。

 やったとしても、無観客で限定的な参加者だろう。本来のオリンピックの意味はゼロ。商業主義になってしまったオリンピックはこの際無くなってもよいのではないか。かつて平和の祭典と言われたオリンピックというものがあった、という歴史に残るのでいいじゃないか。

 今やオリンピックが無くても国をまたいで、平和を求める声を上げる手段を得ているのだから。スポーツは、種目別に競い合えばいいじゃないか。

薬膳って

 さてさて一昨日で、今月の主たるイベントが終わった。昨日は日中友好協会八王子支部で開催した「おしゃべり会(聊聊天会)」。( )内は中国語。リャオリャオテンホイと発音。

 テーマは薬膳について。

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   この話は、実は1年前の企画だったのが、コロナ禍の緊急事態宣言のおかげで延期されていた。今年も緊急事態宣言下ではあるが、社会全体がコロナ慣れしたせいか、ワクチン接種が開始された安心感か、イベント開催の運びとなった。

 話をして頂いたKさんとは、1年前からさかのぼること数か月、社会派喫茶ミラクルでお会いしたのがきっかけ。日本医ある中医薬の学校で学んで、国際中医薬膳師という資格を持った方。現在の仕事はそれとは関係ないそうだが、薬膳に関する思い入れは強く薬膳の何たるかを話してもらうことに快く引き受けてくれた。

 話を聞いて、なるほどそうかと感じた点を列挙してみると;

一、薬膳の発祥は古代であること

 日本でいえば卑弥呼の時代から更にさかのぼる漢の頃に整理された民間療法。

 延々と今に受け継がれている。漢字文化あってのことだろう。

二、病を未然に防ぐ考えが基本

 日ごろの健康管理が大切ということ。そのために平常時の自分の体の状態を知っておくことが大事。いつもと違うなと思ったら、悪化する前に対処する。そのためにどうしたらいいか指導するのがいい医者で、発症した病気に薬を与えるのはマニュアル通りで大した話ではない。

三、「漢方」の中身は日本独自の物

 中国から伝わった医学薬学は、日本で独自のものになってゆきました。これが漢方と呼ばれるものです。鎖国してる間の日本化でしょうか。

四、私達の体は地球の一部

 この発想、最高に気に入った。当たり前のことだけど、人間はいつのまにか自然に対して傲慢になり、他の動物たちの上に君臨するかのような錯覚に陥っている。その結果地球を汚す行動を「経済優先」として行ってきた。自分の身体をいたわるのと同じくらい、地球をいつくしむ必要があるのになんて傲慢になったのだろう。

 古代人が、未病の段階で身体のケアをするのは、自然の中での営みのひとつ。他の動植物との共存の中で行われる。

五、季節の物を食べる

 薬膳料理というのは、何か特別な薬剤を混ぜた食べ物のような印象があるが、食べること自体が体を整えること。では何を食べたらいいか。季節の野菜、土地の物。暑い季節には、涼しく感じる野菜ができる。漢方薬的には季節に限らず症状を抑えるものがあるが、漢方薬はたいてい乾燥させてあるので季節を問わず食するが、高価になる。

 命をいただく魚や肉類も、その場でとれるものが基本だろう。売れるからと言って養殖したり乱獲したり、ブロイラーなんて悲惨。以前見物した養豚場の豚は人間を見て怒っていた。

 

 てなことでいい話だった。自分も食事療法でなんとか癌を持ちこたえているが、この話を聞いて意を強くした。

 リラクゼーションも体にいい。気が付くと、師匠が今日も新しい動画をアップしていた。「情熱大陸」のりのりで弾いてます。

是非ご覧ください。チャンネル登録もよろしくお願いします。

 

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