天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

今日の出来事

 今日の私的な出来事は、最近会わない二胡友達とランチミーティングをした。軽くのつもりで、飲茶コースを食べたらヘビーだった。最近、食べる系の出来事は大したことが無いので、久々に中華と行きたかった。結局、年齢により新陳代謝の能力が落ちているので、たくさん食べてもおなかに脂肪がたまるだけ。わかっていながら、食欲が出るというのは、いいようで良くない。食べ過ぎて(飽食して)体を壊す。成人病の原因がこれ。

 飲茶なので、お茶をがぶがぶ飲めばいいのだが、日本だとなかなかそういうことにならない。日本の気候風土では、緑茶をすすりながら和食を静かに食べるというのが合っているのかな。

 ランチミーティングの話題は、最近メンバーが脱退したこと。進め方が自分の思いと違うというのが理由のように見えるが、まあ趣味のグループでそこまでキリキリする必要はない。性格だからと去る者は追わない。

 自分としては、二胡の演奏が上手になるための集まりなので、真面目はOKだが、上達することに熱心な人、真面目に努力する人がいい。ということで、より上手い人と一緒に練習したい。ちんたら組や、かっこだけ組が脱落するのは仕方がない。いわんや協調性が無い人は論外。グループ構成もどんどん新陳代謝してよいのだ。

 さて、個人的なことから世界に目を向けると、香港が熱い。中国政府の意に沿わない人間が香港に行っても、逮捕できる法律ってのを通そうとしていることに、猛烈に反対している。

 SNSで接点のある香港の若者に、「たくさんの人がデモに参加していいね」という言葉を送ったら「謝謝」がかえってきた。

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 日本だって、本当はこのくらいのデモがあって当然。政府のやることが民意にあっていないことだらけ。つまり民主主義になっていないってこと。なのに日本の若者は行動しないやつの方が多い。頑張っている人たちも勿論いる。いるにはいるが、数が少ない。「国民性」という言葉で片づけてしまわれがちだが、では「日本の国民性」って何。知性が低いってことか、臆病ってことか、親方日の丸主義で体制には逆らわないのがいいと思っているのか。それって個人主義ではなくジコチューでしょ。自己中心主義。それが日本の国民性?仮にジコチューとしても、孫子(まごこ)の時代にまともな社会でいてほしいと願うなら、今の日本の政治に物申すのが当然だと思う。そこが分からないのはやはり知性に問題がある。「最後は金目でしょ」とうそぶく奴が財務担当の副総理やってる国はこのままではおしまい。

 そいつの2000万円問題も出ている。年金では老後の資金が2000万円不足する。このままではそういうことになってしまうので、手を打たなければいけませんよという報告を、選挙前に出されると評判が落ちて、票が減るので、報告書を受け取らない。無かったことにするという。

 今の政権メンバーはかつての自民党とは違う。と自民党の古手が言ってる。それくらいひどい。

 安倍首相がイランに出かけたが、何の意味もない出張と、前川喜平氏がFacebookに書いたら消されたとか。腐った政権に忖度する奴がまだいる。

 香港を見習え。

 身辺の疲れることと、日本の政治の愚かさ具合とを比べると、後者の方が100倍重いわ。

11通の手紙 及川淳子

 本をいっぱい断捨離してから、積読本だった在庫を読むことにして、新たに本は買わない。読みたい本は図書館で借りることにする。と決心したが、やはりこれは買わなくちゃという本が次々出てくる。

 話題の新刊本は、図書館に無かったり、あっても皆が借りるので順番待ちが長い。忘れたころに順番が来る。

 ということで、最近のホットな話題、6月4日の天安門事件から30年に絡む本。

 タイトル通り手紙として書かれた一種の書簡文学。のようで、散文詩のようにも見える。作者の及川氏が、獄中で亡くなった劉暁波に思いをはせて、なりすました手紙。「なりすまし」とは表現がよくない。心を一つにした結果出てくる言葉を、彼ならこう書いているだろうと書いた手紙。奥さんの劉霞とも交流をしたうえでの作品。

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 届いたら、一気に読んでしまいそうなので、届いた日に半分読んで楽しみを次の日に残すようにして、でもページも少ないのですぐに読んでしまった。

 11の手紙のあて先は、ある学生、旧友、ある新聞記者、ある歌手、ある弁護士、ある老人、ある母親、若い兵士、あるキリスト者、ある詩人、愛する君へ最後の手紙。

 一つ一つ読んでいくと、書き手(劉暁波)と相手とのつながりと、人間を大切にし、自由の大切さを分かりあっている者どうしの関係、あるいは心を許せる愛する人、といったことが美しい文章で心に迫ってくる。こういう文学は、どうとらえたらいいのだろうと思うと、解説が実に納得のゆく説明をしてくれる。

 解説者は、笠原清志氏。

 天安門事件の時に、戦車の前に立ちはだかった青年と、ノーベル平和賞受賞式で空席だったことに触れた後、「知識人の豊かな精神的地下水脈」として他の地域で自由のために戦った事例をあげ、最後に

「世界を変えてきたのは、いつの時代も、人、ひとりひとりの強い意志と想い、そしてそれを忘れなかった一般の人たちである」と結んでいる。

 最後のページに、世界人権宣言第1条、日本国憲法第21条、中華人民共和国憲法第35条の条文が出ている。いずれも自由を保障するとしている。

 趣旨を同じくする条文が、世界人権宣言では最初にあり、日本国憲法では21番目、中国の憲法では35番目とうのも、何か意味ありげ。

 日本を含めた現状が今のままでいると、これらの条文はパロディになってしまう。

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最後のページ

 

連合赤軍

 先日、テニスの全仏オープンでナオミを見て応援しようと思ってTVをつけ、やってるチャンネルを探していたら、連合赤軍の生き残りの人たちの今を伝える番組に行き当たった。ナオミはその日、すでに負けた後だった。ということもあり、つい日頃見ないいぬHKの番組を見てしまった。

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番組案内サイト

 犬HKは、何がひどいかと言って主にニュースとドラマ。特に歴史ドラマか。普通のドラマでも時代の設定の仕方に問題がある場合が散見される。

 それ以外は、ドキュメンタリーなどは結構鋭いものがある。世界街歩きなども、世界各地の風景を居ながらにして見ることができるので、たまに見る。

 「連合赤軍 終わりなき旅」というタイトルの番組。自分が見たのは6月1日のことで、明日6日にも夜中に再々放送がある。

 連合赤軍のメンバーは、リーダーたちはすでに獄中死をしている。自殺だったり、病死だったりしている。その他の兵士と呼ばれた者たちは、リーダー達の指示に逆らえず、ある程度仕方がないと思いつつ、仲間を死に至らしめた。

 番組はその中の3人について、刑期を終えた後の生きざまと、現在の思いを語るのを伝える。

 もともと過激派と言われた学生運動家は、純粋な気持ちから当時の自民党政府が許せなく思っていた。その意思表示の方法が、過激に走って武装闘争で問題解決をするという方向になってしまい、その行動方針に異議を唱えるメンバーを「強くする」という名目でリンチに合わせ、死なせていた。

 で、取材に応じた3人は、スナックを経営していたり、農業に携わったり、もう一人は何かものづくりだったかな。

 彼らの考えは、当時の問題意識と今も変わることはないという人。つまり、あの当時ベトナム戦争があり、米軍が罪のないベトナムの一般庶民の村を焼き払ったり、枯葉剤をまいたりしていた。そういう攻撃に出かける軍艦や戦闘機の燃料補給や整備を日本がしていた。つまり、ベトナム戦争に加担していたのが許せない。ということだった。確かに自分もそういう論議は、当時さんざん聞いたり、参加したりもした。

 日本の状況は当時と何も変わっていない。むしろ悪くなっている。集団的自衛権を正当化して安保法制を数の暴力で成立させ、自衛隊アフガニスタン南スーダンなどに送り込んでいる。憲法違反であることは間違いない。

 当時の若者は過激に行動し、一部が過激な理屈で内ゲバをさらに先鋭にしてしまった。

 今の若者はSEALSといわれたメンバーが「民主主義を守る」という行動に立ち上がった。が、今は鳴りを潜めている。

 3人のうちの一人は、当時のことを人民を守るといいながら、人民をたてに機動隊と戦っただけ。誰も幸せにすることができなかった。という事実を反省して、今は、周りの人間と幸せな時を過ごすことが本来の生き方ではないかという境地に至っている。

 ほかのメンバーは、戦うやり方に問題があったことを認めて反省するものの、基本的なスタンスは当時と何も変わらないと断言する。社会が、当時と同じ、さらに悪化した政権、反知性主義の政権なので尚更だ。選挙で政権交代に持ってゆくしかない。その選挙制度も問題があるし、広い意味での金権政治が変わらないと選挙で日本の恥部たちを追い落とすのも簡単ではない。

 新しい風に期待する。

 ということで、連合赤軍の今に興味のある方は6日の番組をどうぞ。

「迷い」と「決断」

 久しぶりに炭酸泉に行った。昨日のレッスンまで、二胡関係で色々あり、温泉を忘れていた。しかし、6月となり、また検査の日が近づいている。となってから自称「治療」の炭酸泉と岩盤浴に行かなくちゃ。数値よくする努力をしておかなくちゃ。と試験前の学生みたいな行動をしたわけだ。これこそ一夜漬けは効き目が無い。

 久々なので、岩盤浴はやめておいた。長時間体を温めると結構疲れるのだ。疲れてしまっては、それで一日が終わる。

 そこで早々に帰宅して、二胡の弦を替えた。中国で自分で選んで買い求めた紫檀制のものだが、最近音がかすれて浮くような気がしていた。前回いつ替えたか忘れたが、気分転換にもなるし、紫檀用の弦をまとめ買いしてあったので、やってみた。

 結果オーライ、ナイスな仕上がり。ついでに千斤も変えて、調整金具を外して千斤方式のプロっぽいものにしてみた。白糸のやつだ。駒も白木のものに交換。

 二胡弦をどうするか色々迷ったが、決断してよかった。迷ったときは、とにかくアクションを起こすことだ。

 たかが二胡のこと、と言っても二胡引きにとっては二胡のメンテナンスやパーツ選びは重大な問題だ。構造がシンプルなだけに、一つ一つの部品が微妙に音色に影響する。その微妙さが分かるようになってきたのかな。

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交換した部分のアップ

 ブログを書いているうちに、「迷い」と「決断」というお題が出てきたので、今日の出来事を「迷い」と「決断」という視点で見てみると、人の行動はまさに「迷い」と「決断」の連続。そういうことの連続で毎日の生活が正常に流れてゆく。

 迷ってばかりいて、決断をしないと次の行動が起きない。行動しないでじっとしている状態が「引きこもり」ではないか。

 最近、引きこもり者がとんでもない事件を起こした。そして引きこもり者の息子を持つ親が、社会に迷惑をかけるといけないとうので殺してしまった。というすごい事件まで起きた。この父親の「決断」はすごい。親族殺人ではあるが、引きこもり息子を放置して、社会に迷惑をかけるくらいなら、そうなる前に自分の手で葬った方がよいという決断だ。わかるような気がしないでもないが、選択肢はほかにもあったのではないかとも思う。

 ともあれ、長期間の「迷い」はよくない。さっさと「決断」して行動し、失敗したらまた次にどうするか決めて行動する。よく考えないで決めるのは「短気」と言うんじゃないの、と声がするが、早く決めることは考えないことではない。問題が生じたときから人は、意識しているか否かにかかわらず考えているのだ。寝ていても潜在意識の中で考えている。一晩寝て起きたら決心がつくということもある。早いのは時間の節約であり、人生を有意義に過ごす一助になるはず。

 とりあえず今日は、温泉を早々に切り上げて二胡いじりをしてよかった。

六四

 1989年の6月4日の天安門事件から30年。その後に生まれた人にとっては、生まれる前の話。我々が戦争があったのは生まれる前の話として気にせず過ごしてしまったように、民主化運動に対する政府の弾圧事件などということを知らない中国の若者は多い。

 しかし先日書いたように、その記憶を忘れさせまいとして写真を公開するなど、この日を何かの行動に結びつける人はいる。

 一方、中国政府共産党としては、そういうことに関連する事物をことごとく無しにしようとしている。それがこんなところに現れている。

 

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時刻表

 蘭州を通る新幹線のダイヤ。8964という便名の列車があるが、これが1989/6/4を思い起こさせるということなのか、6月4日は走らせないらしい。考えすぎだと思う。

分かりにくい画面を直接見ると。

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上から2段目の10:00蘭州西発、天水南行の列車。左の番号がD8964とある。

一等も二等も開こうとすると、黒い四角の文字で席が無いと出る。この区間西安から蘭州にゆく路線で、2年前に蘭州に行った時には新幹線はまだ開通してなかった。

 しかし、それくらい中国政府は民主化運動を毛嫌いしているのか。ほかにもこの数字が使われているものは抹消されているかもしれない。

 ところで今日はこんなニュースが流れた。

www.excite.co.jp

 北朝鮮金正恩委員長は、「安倍一味はずうずうしい」と言っている。前提条件のない話し合い、などというものは安倍が勝手に言っているのであって、自分たちの立場は何も変わっていないということ。要するに相手にされていない。

ミトコンドリアのちから 瀬名秀明&太田成男

 とてもいい本。

 ミトコンドリアについては、「ミトコンドリア細胞呼吸法」という講座でミトコンドリアの働きについて聞き、実際にミトコンドリアを活性化させる呼吸法を習っていたことから、おおよそのことは知っているつもりだった。

 この本は、その働きのことと酸素との関係について、わかりやすく説明をしてくれる。「わかりやすく」というのは、書く側のスタンスであって、実際に分かりやすいかどうかは読み手の知識レベルによる。

 自分が分かりやすいと思ったのは、文章が平易で読みやすいということ。事柄の背景にさかのぼって、歴史的な過去の経緯まで説明があること、科学的に解明されている最新状況が述べられていること、などが理由であり、科学的な記載内容をすべて理解できたわけではない。にも拘わらず、読み進めたのは文章の書きぶりと、本の構成によるのだと思う。

 特に後段になってとても大事なことが書いてある。と思った。最後までよかった。

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 前置きはこれくらいにして、著者である太田成男氏は現役の研究者で、瀬名秀明氏はSF作家、ホラー作家の肩書をもつ。デビュー作が「パラサイト・イヴ」。ミトコンドリアを題材にしたホラー映画にもなっている。ま、物書きが参加しているので読み物風になっているのだろう。ともあれ中身。

 ミトコンドリアは、細胞小器官と言われ、細胞の一部のように言われているが、実は酸素を吸収してエネルギーを作る微生物。16億年くらい前に酸素なしで生存していた他の生物と合体してから進化を続けて人になった。なので、

「私たちの身体は、さまざまなレベルの協調によって成り立っている」そうだ。

「地球は生物で満ちており、私たちもその一部だ。」すなわち、地球レベルでも協調があることで共存ができている。自分の身体が自然の、地球の一部だということが確認できる。

 本来有害な酸素をエネルギーに変えるミトコンドリアと合体した生物を「真核生物」と呼ぶらしい。細胞核に遺伝子情報を持つDNAがあるが、ミトコンドリアにも遺伝子情報が一部あるらしい。遺伝子情報を持ち合うことで協調が成り立つのだろうか。

 そのミトコンドリアに異常をきたすと、ミトコンドリア病と呼ばれる症状になる。が、ミトコンドリア内のDNA遺伝子のどこに異常が起きるかで症状が異なるため、治療が難しく、原因追求から治療まで個々のオーダーメイドになるのが現状らしい。

 「異変を見て正常が見えてくるその過程で、私たちは社会のひずみにも気づくことができる。」この言葉は深い。

 「人間にはそのような『知』が備わっており、それを発揮することが科学」とある。なるへそ。備わっているはずの「知」を発揮どころか、破棄して政治家やっている奴がいる。そういう細胞はアポトーシスされなくては。

 

 

 

 

地球平和憲章



 昨日の東京新聞の夕刊の第一面。唐突感があるが、市民団体による草案「地球平和検証」。

世界で唯一の核被爆国である日本は、こういう活動をこそ世界の先頭に立って進めるべきだ。

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 進めているのは市民団体「9条地球憲章の会」というのがあるらしい。

https://www.facebook.com/9peacecharter/

 

 最近は市民団体の活躍が目立つ。

 野党共闘の話し合いも、市民団体が入って成り立ったようだ。野党が自分たちの主義や勢力拡大に拘ると、野党共闘が実現しない。市民団体は、この前書いた”オリーブの木”や”れいわ新選組”なども共に組み込んでほしい。

 日本のメディアはだらしがない。そのあたりをカバーするのがネットであるはずだが、ツイッターFacebookも内容によってはアカウントを凍結するらしい。政権に忖度している向きが感じられる。言論の自由が保障されなくなったら民主主義は終わる。

 もうすぐ六四。6月4日の天安門事件から30年。1989年のことだった。

 あの頃、民主化運動に関連していた人はほとんど外国に出てしまったようだ。その中の一人が30年にあたり、写真を公開した。新聞にあったQRコードを開くとYoutubeで見せているが、2000枚あるという割には一部だけの感じ。

www.youtube.com

 あれから中国は改革開放が進み、米国と経済摩擦を起こすほどの経済大国になった。しかし、中にチベットウイグルの問題を抱え、 自由化は進んでいない。キリスト教会の取り壊しなども起きているようだ。

 このときの出来事で、戦車の前に一人で立ちはだかった青年がいた。今それが台湾でモニュメントになっているというからすごい。

 

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 中国と台湾の関係も微妙。台湾の人は中国でも活動もするが、台湾出身とは言わないらしい。