天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

多拠点ライフ 石山アンジュ

 昨年12月だったか、このブログにも少し書いたが、TVを見ていたら社会活動家として肩書が紹介されていた若い女性が出ていたので、何をする人が社会活動家と呼ばれているのかな?と思ってググってみたらこの本に行き着いた。

 犬も歩けば・・でなくて、老人もググれば・・、ということで手にした。社会活動家と言えば、八王子には菱山南帆子という人が市民運動をしているが、そういうのかと思ったら、菱山さんは市民運動家で、石山さんは社会運動家。ヒシヤマとイシヤマ。頭にHがつくかつかないかだな。

 戯言はともかく、この本。

 ちょうど昨年戸隠ハウスを手に入れたことで、自分も複数拠点で生き始めている。ので、何が書いてあるか気になった。帯に「いくつもの選択肢を持つこと」が豊かさのスタンダードになる時代、と書いてあるが本当か?豊かさって何か。金銭的なことで言えば、自分の場合二か所の維持費、電気・水道代にこの前固定資産税の請求もあったので、余分な費用が発生しておる。

 そういうことじゃなくて、簡単に本の要点を書くと、格差が拡大している都会生活で閉塞した生活に閉じこもるより、別の場所(地方)に出て、そこの人たちや集まった仲間と交流しよう、そこには多くの学びがある。ということか。

 それで別の場所に行きたくても、簡単に行けるか。というと、いくつかの仕組みがもうできていて、それも紹介されている。その中にAirbnb(エアーB&B)もあった。これは使ったことがる。かれこれ7年前になるか、中国の広州に退職した直後に行って安く滞在する場所を見つけたのがこれだった。ホテルでなくて民泊というやつだった。

 建物の入り口と部屋の入口に鍵が暗証番号になっていて、入金が確認されると携帯に番号が送られて、中に入れる。それだけ。洗濯機やキッチンは使っていいが共同。部屋はベッドがあるだけ。十分だった。出かけている間に掃除はされているようだった。

 そこは中国ということもあって、自分は他の入居者とは交流が無かった。が明らかに旅行者が利用しているのと、その時はお父さんと男の子の連れがいて、父親がご飯を作って男の子に食べさせたり、勉強させたりしていた。たぶん、広州のどこかの学校に進学させようとしていたのだろう。というように結構需要があって使われていた。

 買わなくても会費をはらうことで、全国の空いた部屋だったり家だったりが利用できる仕組みがある。この本に紹介されているものを並べると、上記の他に、

HafH、SANU2nd Home、LivingAnywhere Commons、wataridori、Co-Sato、unito、Carstay(これはキャンピングカーのレンタル)、ソーシャルワーケーション、おてつたび、SMOUT、空き家バンク、そのほか住む場所だけでなく車や家具などのシェアする仕組みなどがある。

 空き家バンクは702の自治体が参加しているとあるが、私が見ていた長野市の空き家バンクもこれかな?売り家だけでなく賃貸もあったな。

 こんなにたくさんの仕組みがあり、手軽に別の場所に滞在できる。単なる旅行じゃなく、その地域の人たちと交流したり、仕事をてつだったりというのもある。

 ワーケーションと言う言葉は、ワーク(仕事)とバケーションを兼ねた言葉で、上記はカタカナやローマ字が多いな。小池都知事の回し者か。横文字だと検索しやすいのでこういうことになっているのかな。