天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

731、原爆、ビキニ、フクシマ パネル展

 12月13日から明日の17日まで、八王子図書館の地下展示室でパネル展が開催されています。

 日中友好協会八王子支部原爆資料館などが、かねて予定していた催しで、私は前日の12日に資材搬入の役割と、初日の受付をやった。風邪ひきだったので大した労働はできなかったが、受付をしながら用意されたビデオなどを見ていた。

 まずは会場の様子。

 写真に写っている方が、長年731部隊の悪を摘発する活動をしているGさん。左から奥の壁がそのパネル。

 次に原爆の絵画が展示され、この写真は原爆投下された場所と焦土の広がり。

 広島と長崎に落とされた原子爆弾の実物大のパネル。こういうのを作った人がいるんだ。

 そして福島の原発事故。

 そして、ぐるっとまわると、関連ビデオを見てもらうコーナーがある。ビデオって何かというと、過去のテレビのドキュメンタリーの録画が中心。NHKだけではなく、日テレの番組ですごいのがあった。
 かいつまんで、各テーマのポイントを列挙すると、、、

1.731部隊

 小説とされた「悪魔の飽食森村誠一著の発売以来、満州ハルビン郊外に戦争中作られた細菌兵器の研究所が731部隊。ここでは、中国人やロシア人の捕虜を人体実験に使うと言うとんでもないことが行われていた。(実験の詳細はこの本を)

 敗戦が近づくと、日本軍はこの施設を崩壊し、何をしていたかの証拠が残らないようにして逃げた。それだけでも十分に”悪”なのに、話(事実)は終わらない。

 731部隊の行状を示すものはすべて消し去れと言う命令にもかかわらず、石井四郎はここの研究内容について、ひそかに日本に持ち帰っていた。

 この文書を米軍に提供することで、731部隊の軍事裁判を免れた。免れたがゆえに何の反省もなくまた”悪”を繰り返している。

 そのひとつが「薬害エイズ事件」。これは731部隊の出身者たちが起こした「緑十字」と言う血液会社のずさんな管理によって起きた。ミドリ十字社とは、ウィキペディアによると以下の通り。

-1950年(昭和25年)11月20日、日本最初の民間血液銀行「株式会社日本ブラッドバンク」として創業。創業当時の本社(本店)及び本社工場は大阪府大阪市城東区蒲生町3番地に置かれた。

-当初は輸血用血液の売買を主業務としており、まず大阪と神戸に採血プラントが設置された。取締役会長には岡野清豪代表取締役専務取締役に同社創業者の内藤良一、常務取締役に小山栄一が就任したが、このうち内藤は医師(元軍医・陸軍軍医中佐)であり、旧日本軍731部隊を取り仕切っていた石井四郎軍医中将の片腕の一人にあたる。また、顧問に就任した北野政次は一時期731部隊長を務めており、取締役の二木秀雄は元731部隊二木班班長であるとともに右翼系政界誌「政界ジープ」の発行者である。

 この会社は現在は「田辺三菱製薬」として今も現存している。

 そして帝銀事件

 戦後間もないころ、薬物を使った銀行強盗事件が起きた。これは有名になった画家の平沢氏が犯人とされて、八王子の医療刑務所に長く収監された上に亡くなった。これは、初期捜査の段階で別の人物が浮かび上がっていた。元731部隊の隊員だった経歴を持つ男だ。そもそもこの事件で使われた薬物を扱うことが出来るのは限られた人物になるそう。それくらい専門的な知識と材料の入手経路が素人では難しい。ところが、731部隊の操作はするなという命令が下った結果。犯人は平沢とされた。警視庁としては犯人を誰かにしないとメンツが立たない。冤罪事件とはこうして起きるのだろう。 

2.広島・長崎の原子爆弾

 これはまず、原爆投下が無くても日本の敗戦は見えていた。にもかかわらず2発の原爆投下となった。それも種類の違うやつ。これが避けられなかったのかという問題と、原爆投下直後に日本の医師団が現地に入ったが、被害者の治療を行わず、人体被害の実情をレポートして米国に報告している。米国の原爆の人体実験に手を貸していることとなっていた。

3.ビキニ沖原爆実験

 第二次大戦に日本が敗戦した後も、アメリカは太平洋上で原爆実験を繰り返した。そのことを知らされずに日本のマグロ漁船がその海域で操業をしていて被爆した。第5福竜丸事件。日本は米国からわずかな賠償金を受領してこの事件を終わらせてしまったが、この頃被ばくしたのは第五福竜丸だけではなかった。その他の漁船の乗組員たちは何の補償もなく現在に至っているという。

4.そしてフクシマ

 いくつかの問題がある。まずは、高波に備えた防潮堤の高さが、当初担当者によって算出された高さにしなかった。まずここが出来ていれば今のような被害が起きなかったかもしれない。が、経営者がそこまで費用をかけることをしない判断をした。

 そして今は汚染水の垂れ流しの問題。小出裕章氏によると、あれはやはり汚染水だそう。放射線にはα線とγ戦があり、トリチウムを含んだ汚染水にα線の計測器をあてて反応が無い、又は数値が低いというのはまやかし。

 中国が日本の水産物を拒否するのは当然のことと思う。原因を作った東電の役員がだれも裁かれてないのはおかしなこと。裏金がいっぱい流れているに違いない。

 

 裏金のことに言及したが、週明けには多くの自民党議員が挙げられることを期待する。