天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

戸隠日記

 予定通り7日から11日までの間、戸隠の家に行ってました。向こうに滞在中はネットへのアクセス環境が十分整っていないので、アップはお休みしてました。ほぼ常駐、又は半月ぐらいは居るようになったら中部電力WIFIサービスを頼もうと考えています。

 ともあれ今回は水漏れ工事と冬に備えて留守にする間の水道の水抜きをちゃんとできるようにする、そして外の給水機が雪に埋もれて傷まないようにしる、と言う目的で出かけました。

 水道工事は、いつもの業者さんが部品を調達しておいて来てくれました。無論工事はうまく済んで、お湯が出る時も水が出る時も、スムースで使わない時にポチポチ落ちていた水も出なくなりました。やっと正常な状態。

 もうひとつ配達業者さんを待っていたのは、キッチンの椅子。なんでもそろったままのこの家も、なぜかキッチンの椅子が無かった。間に合わせでキャンプ用の折りたたみいすを三台おいていたが、ネット販売の椅子を購入して届け先をこちらにしておいたのが、無事到着。

 組み立て式で軽い、割には座り心地がまずます。小ぶりなので場所も取らない。初めに一つ自宅の自分の部屋用に取り寄せて試してから買ったので、思惑通りで満足。足先には、ダイソーで見つけた椅子の靴下を履かせた。ので床にも優しい。

 ところで、戸隠に行くと本家の従兄にはいつもあいさつに行くが、今回は顔出したついでに翌日のランチをオファーした。あちらも食事は自分でする状態なので、昼時なら家を空けられるだろうと。無論近くにはお店もコンビニも無いので、ご飯の用意は自分がする。お米を炊いて、地元の野菜に持ってきた羊肉を混ぜて、青椒肉絲風のもの。味噌汁は固形でお湯かけだけで出来るものにネギを刻んで入れるだけ。

 従兄を呼んだ理由は、家の横のガレージに畑の肥料らしきものの袋が10個ほどあったが、そのうち”有機肥料なんちゃら”と書かれたものを持って行って、他にもあるから、野菜の畑で使えるようなら軽トラで取りに来て、持って行ってもらおうと言う魂胆だった。野菜の有機栽培なんて出来るのなら自分がやりたいところだが、まだまだ時期尚早。家と周りを整えてからだ。なんて言ってる間に命が尽きそうだが、その時はそれが天命と受け入れる。

 ガレージも空っぽになった。

 家に隣接したこのスペースは、上手く整備して楽しい場所になるようにしたい。

 私の自家製ランチを旨いうまいと言って食べてくれた従兄は、食べ終わると持参した草刈り機で庭の草を刈ってくれた。

 強力なエンジン付きの草刈り機はパワーがすごい。充電式のものより強い力なんだろう、なでるようにしているうちにきれいになった。刈った草は奥のボロ小屋に入れておいてたい肥にするのだそう。たい肥ができたら、またもらってくれるし。

 さて裏庭に4つついている水抜き栓のうち、ひとつうまく回らないのがあって、それを直すのも今回の仕事にしていた。栓を格納する筒と栓の角度が合っていないので、穴を掘って地中の筒の角度を栓に合わせるという作業も、従兄の助けを借りてうまくできた。

 目印に栓のある所をレンガで囲ったが、いずれこの辺りは草で覆われないようにレンガじきか何かにしたい。給湯器のカバーも応急的ではあるが、ドカ雪に直接包み込まれないようにした。

 当初目的は何とか果たしてきたが、次にこの景色を見に来られるのはいつだろう。

 朝の空気のすがすがしさは心まで洗われるよう。夜は晴れていれば満点の星空。秋には虫の声。コンビニもスーパーも無い。昔からここにいる人は、ほとんど自給自足ができる。畑で野菜を作り、鶏を飼えば卵もとれる。お米も作る田圃もある。

 余った野菜は、無人販売所に置いてあるので、外から来た人は100円玉少し持ってそこに行けば野菜は安く手に入る。

 こういう中で楽しみと言えば人が集うこと。年に何度かあるお祭り。先月末も従兄の家の更に山の上の方にある荒倉山キャンプ場で紅葉祭りがあった。昨年偶然この日にここへ来て、祭りの催しが終わって皆でお酒を飲んでいるところに来た。今年はその催し物を見に来ようと思ったが、以前のように日がえりや1拍二日で来る元気もなくなった。居場所が出来た以上、来たら何かする時間をとりたい。と思うので、地域の集まりに参加する余裕が無い。

 今回も東京に戻る翌日(今日か)に、従兄の部落の公民館で何かあるので来ないかと言う風に言われたが、そのために予定を変更する気にはならなかった。が、こういう世界で暮らす人にとっては、そうした寄り合いが楽しみであり、場合によっては苦痛になるかもしれない。

 ムラ社会とはこうしたものか。原子力ムラの人たちも集まっていることで安心感を覚えたり、助け合っていたりするのだろう。人の迷惑顧みず。

 ともあれ、体力と小遣いに余裕があれば、この地方に馴染むほどに頻繁に行きたいが、まあ月一か二回だな。