天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

朝鮮半島情勢

 ドイツが東西分裂を解消したのは1989年だった。ベルリンの壁が崩壊するいきさつは、ふとした出来事からだった。
 今回の韓国と北朝鮮の融和は、キム・ジョンウンが理性を持った政治家だったということの証で、とても喜ばしい。歴史的な出来事であるといえる。
 これに対して、韓国内では彼を信用しない反対派もいるようだ。
 ドイツのように、一気に分断解消とはいかないまでも、両国のトップが平和に向けて話し合いを始めたことは、素直に喜ぶべきだ。
 この動きに対する日本政府の反応は情けない。アメリカの顔色を窺いながら、北に対する制裁は続けるという。拉致問題に対して日本政府は当事者能力を欠いている。トランプ頼み、勧告頼みだ。
 北の脅威は、無くなったといえる。元々そんなものは、北朝鮮側のパフォーマンスで、安倍政権はこれを材料にして兵器を増強したり、自衛隊を戦争する軍隊に変えようとしてきた。
 世界に誇れる平和憲法を保持する日本なのに、情けない話だ。
 今回の朝鮮半島融和に関しても、平和憲法を持つ日本が隣国でありながら、蚊帳の外に置かれている。しかもその動きをいぶかしむことしかできない、最低の政府だ。
 国会では、野党6党がいい加減な政府との論議を拒否している。
 論議に参加してもしなくても、与党の思い通りに事が進められてしまう。まともな意見を言っても、誤魔化しの回答しか答えない。
 過去に、嘘でごまかしてきた実績がある以上、内閣総辞職をしない限り正常な政治はできないだろう。
 国内の酷さにあきれる中、お隣で国交正常化、そして南北統一に向けた動きが始まったことは、唯一ホッとするニュースだった。