市民運動新年の集い
総がかり行動実行委員会の高田さんから、折に触れて学習会や市民運動の案内メールが来る。割と最近になって1月7日の案内が来た。急にやろうということになった感じがする。
「2018年新春のつどい 戦争とめよう!安倍9条改憲NO!」という集まり。
主催者挨拶 弁護士の長尾詩子さん(安保関連法に反対するママの会)
お話 俳優の松尾貴史さん(写真のとおり)
憲法講演 石川健治さん(東京大学教授・憲法学)
国会議員のあいさつは、自由党の青木愛さん、日本共産党の小池晃さん、立憲民主党の福山哲郎さんという顔ぶれ。休みの日に急に呼ばれて来た感じがするが、それぞれにしっかりした挨拶と、今年の市民の取り組みが大切なことを訴えかけた。
憲法学者の石川さんの話を聞くのは初めてだったが、いかにも学者らしく憲法のありかたを説明し、年頭の安倍総理の言葉で「憲法のありかたを示す」などと偉そうに言うこと自体が憲法の意味を知らない、とんちんかんなものであることを説明してくれた。
以前、市民集会などで「反知性主義」という言葉をよく耳にし、最近あまり使われなくなったが、理由はおそらくこの言葉の定義が一定していない点にあるかと思うが、市民活動家が言う場合には「知性のない政治家はやめてくれ」ということだと思われる。
7日の集会の会場は1300人収容する、王子の北とぴあという建物にある大きなホールだったが、そこにあふれるほどの多くに人達が新春早々詰めかけていた。これを見ても安倍政権の改憲を望まない人がいかに多いかということがわかる。
今の状態が既に憲法違反の政治が行われている。ということを気にしないで日常の営みに気を取られている人たちが、憲法改定の国民投票となった場合にどうするかというと、政府の報道機関のマスコミや権力におもねる評論家の宣伝に惑わされて、改憲をよしとしてしまう。そういう心配があるので、小池氏は国民投票にまでもっていかせない市民の戦いを展開しようではないかと呼びかけた。
今夜のNHKの番組でリヒテンシュタインという欧州の小さな公国が紹介された。この国では、政治権力を持つ君主が独裁者にならないために、憲法が君主を制限している。そういう話を国王自らに池上さんが語らせた。まっとうな立憲君主制の国だ。それに引き換え、日本のザマは何だろう。海外から、外国から憲法9条を変えさせない動きすら出始めているらしい。
この集会に来ない人たちにこそ、なぜ自民党の改憲案が危ないものかをわかりやすい言葉で、根気よく伝えることが必要とつくづく思う。