天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

蘭州へ

 今回の旅の最終目的地は蘭州だった。ここでは、以前武漢にいらした日本語教師の方がもう6年も蘭州大学で日本語を教えていらっしゃる。その方がいらっしゃる間に一度蘭州にお邪魔してみようということだった。



 それと、自分もサラリーマンをやめるにあたって、次の居場所はないものかと模索することも目的だった。なので、中国語の履歴書と、かつて通信教育で日本語教師の全過程を終了した修了書のコピーを持って行ったのだった。
 蘭州は、黄河の上流に沿ってできている街で、両側の山が迫っているため、黄河沿いの細長い街だった。甘粛省そのものが細長い。北は内モンゴル新疆ウイグル自治区西が青海省といった位置で、西安のさらに西側になる。

 ここへは西安から鉄道の旅としゃれこんで、7時間の列車に乗った。烏魯木斉(ウルムチ)行の長距離列車でほとんどが寝台車になっている。しかし蘭州まで走るのは昼の時間帯なので、椅子席で行ったがお尻が退屈した。結構込んでいるため、車内を歩き回ることはできなかったのだ。
 ともあれ、蘭州駅についてネットで予約したホテルに行った。鉄道の駅に近いところを探して予約しておいたが、行って見ると予約を受けていないという。こちらは万が一の時にと思って予約確認書を印刷して持っていた。確かにそのホテルに間違いはないが、条件がDomestic residennce onlyとなっていた。そういうホテルだったのに、ネットサイトで予約が取れていた。広州に滞在中にこのホテルの滞在期間を変更する連絡を入れたが、そのあとで中国居住者用なのでキャンセルしてくれというメールが入っていた。
 そういうこととは知らずにチェックインカウンターで、とにかく3泊泊まりたいと申し出て、ネット予約はキャンセルした。1日分は当日なのでキャンセルできないところだったが、ホテル側が全額キャンセルに応じた。単なるキャンセルでなく、代わりに少し高い値段で3泊分を払ったためと思う。1泊202元で朝食付きとなった。蘭州は安い!
 さて、翌朝ホテルのロビーで知人の方が二人の女性を連れて待っていてくれた。女子同伴とは聞いてなかったが、二人は日本語学科の四年生ということで、蘭州案内に付き合ってくれるとのことだった。学生に日本語を使う機会を与えて、私の蘭州見物を手伝わせるとはさすが。おかげで、四人で楽しくあちらこちら見て回ることができた。
 まずは、昔からの黄河を渡る橋。ここが一つの観光名所だそうで、車はストップしてあった。
 次にご鷹山という、蘭州を見下ろす山に登った。ケーブルカーでいけるからというので行って見たら、休日にもかかわらずケーブルカーはお休みだった。道理で車で上まで連れてゆくという呼び込みがたくさんいた。たまに、こういう人たちを儲けさせるための休みではないかと疑わしく思う。ともあれ、せっかくふもとまで来たので車に乗った。
 夕食は蘭州名物が食べたいと言ったら、羊の肉をたらふく食べることになった。