天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

なぜ私は人工透析を拒否してきたか 劉薇

この本は、どこかに紹介されていたものを注文して、昨日届いて今日読み終わった。著者の劉薇(リュウ・ウェイ)さんは中国出身で日本で活躍するバイオリニスト。
10年前に腎臓病を発病して、透析をしないで活動するためにどんな努力をしてきたかを書いている。

私の母親が人工透析の生活を7年やって、脳出血で63歳で亡くなっている。透析をするようになってからの生活を見ているだけに、バイオリン奏者として活動し続けたい劉さんができるなら透析をしない生活を続けたいと思う気持ちがよくわかる。
自分は今63歳。今月末には64歳になる。無事に誕生日を迎えることができれば、母の年齢を超えることになるが、ここから先は残りの有りがたい時間として大切に生きてゆきたいが、母のDNAを受け継いでいる自分は、この病気には十分な注意が必要。
本の中には、雑穀類の食事を撮り入れた食事療法や、ヨガなどで免疫力をつけたご自分の体験が書かれている。中国のお父さんはお医者さんで、一度腎移植の目的で中国に帰ったときに、お父さんから顔色がいいのを見てのアドバイスにより移植をしない決断をした経緯なども書かれている。
腎臓病というのは、決して良くはならない病気で、悪くなる進度をどれくらい遅くできるかが彼女の努力しているポイント。
自分の体は自分で責任を持ってコントロールするという決意が見られる。長寿社会に必要なのはこういうことだろう。日本は健康保険のおかげで高齢者は費用のかからない治療を受けることができる。そういう制度にいつもまでも頼ってはいられない。
毎朝自分がやってるヨガ的ストレッチは、ほぼ劉さんのおすすめの動きに近いものでOK。あとは、食生活と運動。運動は事務のあとのジムでそこそこにやっているが、食事はさらなる注意が必要。最近飲んでいる高血圧対策の薬だが、そもそも高血圧という症状は腎機能の低下からも発症するらしい。薬は、悪い副作用が無ければいいものの、それに依存する体になるのは良くない。
著者の劉薇さんの努力生活はまだまだ続く。病気と共生する覚悟ができている。そうして人生を楽しんでいる。見習いたい。