今日は、京王線聖蹟桜ヶ丘駅から丘の上に上ったところにある都立桜ヶ丘公園というところに行った。正確にいうと、その隣にある拓魂公苑というとこるに行った。ここには満蒙開拓団の慰霊碑がある。
ここに、日中友好協会八王子支部の呼びかけで慰霊の集まりに行った。毎年4月の第二日曜の行事となっている。
聖蹟桜ヶ丘は、元の会社の事務センターがあり何年も通勤したなじみの場所だが、こういう公園にはついぞ行ったことがなかった。駅から30分ほど歩いたところにある。
今日は、支部の呼びかけで集まったのは約30人であったが、ほかの団体も集まってNHKテレビの取材もあり、大勢の慰霊集会の様相を呈していた。
我々のほかに、どんな人たちが来ているかというと、当然満蒙開拓団の生存者の方々。および、中国にポジティヴな関心のある方。そういう言い方をすると自分もその一人かもしれない。とにかく日中友好に関心のある方。八王子からは残留孤児として中国で育って帰国された方も参加していた。
桜がきれいな公園であるが、桜は先週がピークですでに葉桜のようで、もはや新緑の緑がまぶしいいい天気だった。
休みの日に、外に出るのはいいなと感じた。いろいろな人にあって、話も聞けた。いや今までも休みといえばかなりの確率で外に出かけた。が、それはゴルフ。ゴルフとなるとほとんどいつものメンバーと一緒ということで、ゴルフのスコアと飛距離以外に大した話もない。寄る年波なので、健康に関する話題も多いがほとんどがためにする会話。そういう具合なので、タコたちが一緒ではせっかくのゴルフも気分を害する。
それよりは、こうした集まりに参加して人の話を聞くというのはなかなかいい。
終戦の時に16歳で少年兵となり、すんでのところで命拾いをして帰国した人。逃げる途中で母親に中国の人に預けられた人。また、同じ逃げるのにもお金があったために優先的に列車にも乗れ、帰ることができ、金は権力だという人。あるいは、日中国交回復前に、すでに中国に出ていた商社の話。
やはり世の中には、立派な考えで会社を経営している人もいれば、タコもいることがよくわかる。
今日のいろいろな人という中に、慰霊碑に向かって「いやさかー」と叫んでいた人がいた。この掛け声は初めて聞いた。万歳三唱と同じようなものだろうと思ったらやはりそうだった。繁栄を祈ることばらしいが、すめらぎいやさか「天皇弥栄」という言葉に由来するということはより右翼チックな言葉のようだ。
天皇は国民の象徴であるとするのはいいが、本来なら戦争責任を問題にされるはずの立場にある。日本人は、というか日本はあいまいな社会であるとつくづく思う。会社の仕事の責任の所在も極めてあいまい。身近なところにもそういう場面はいくつもあるし、東京電力の責任のあいまいさにはあきれる。
ともあれ、ゴルフではなく外に出かけるのはなかなかいい。