天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

お花見を兼ねて

 毎年4月の第二日曜は、満蒙開拓団の慰霊祭が行われていた日だったらしい。その場所が都立桜が丘公園の隣にある慰霊碑。
 数年前に公式行事としての慰霊祭は行われなくなったが、有志が戦争の悲惨な歴史的事実を風化させないために、自主的に集まっている。ということを知って、私は昨年初めて参加した。日中友好協会として参加しているその行動に加わったわけだ。
(昨年の記事)http://goo.gl/q0Ts75
 今年で2回目。昨年は元気なおじさんが少し右寄りのバンザイの音頭を取ったのを覚えている。
 今年は、テレビ取材もなく派手な行動は無かったが、家族でお弁当を持ってきている人たちや、深夜バスで来たという高齢者、おそらく帰国を果たした生き残り組の方だと思うが、そういう人たちが集まっていた。



 自分はそこに予定通り参加してから、夕方にはかねてから予定していた大塚グレコという場所でのシェンリンバンドの演奏会に出かけた。せっかく休日に池袋付近まで行くので、前からチェックしていた十条の中国屋楽器店にも寄ってみた。
 ここへ寄った目的は、二胡関係のちょっとしたものを買う予定だった。ちょっとした物とは、二胡の弦のカバー。二胡の弓は二本の弦の間を通してあるが、しまうときにそのまま二胡の弦に添わせると、弓の馬毛につけた松脂が弦の方についてしまう。その間に挟む形で弦をカバーする専用の布があるのだが、なかなか売っていない。そこでこの店に行った見たのだが、やはり無くって店の方から、いい方法は二胡をしまうときに弓をはずして手ぬぐいなどの布で巻いてしまうことだと教わった。それが面倒なので、カバーを求めていたわけだが、ついでに弓の毛は時々松脂でお互いにくっついているのをくしけずるのがいいと、手入れの仕方まで教えてくれた。二胡の取り扱いについていろいろ知っている方とみて、他にも日頃気になっていることをいろいろ聞いてみた。
 例えば、二胡の素材と弦の相性だが、そんなものは無いというあっさりとした答えだ。ただ、弦は長くても半年ごとに変えるのがいいとか。確かに新しい二胡の新しい弦は指の滑りもいい。弦だけ変えれば滑りがよくなる度合いは同じってことか。音の響きに一番影響があるのは、やはりニシキヘビの皮の部分だということだ。動物の皮なので、取る個体が同じでも部位が異なるので、二つとして同じ皮は無いわけで、その川の厚みや鱗の大きさなどの違いが音に関係する。自分の好きな音かどうか弾いてみないと分からない。弦の違いも弾いてみて決めるのが一番とのこと。話すことにすべて筋が通っている。ように聞こえる。
 ほかにもいろいろ聞いたが、ポイントは素材と音との関係だったが、ひきやすさと高価な二胡と安物の二胡の関係についてということではない。よく二胡教室に入るとおまけにもらえる二胡があるが、それを持っていた知人は、他の二胡(私の二胡)を弾いてみて、自分の二胡がとても弾きにくいものだったことに気づいたと言って、私の先生のところで高級二胡を調達した。ずいぶん弾きやすくなったとか。
 授業料として、弦のセットと二胡を立って引くときの道具を買った。後者は怪しげなシロモノだったが、自分で作る手間を考えると買ってよかった。
 さてそのあとは、先生のライブステージ。大塚グレコに行くのは2回目。今日はいつもの4人ー1で、パーカッションの海沼さんがほかに行っているらしい。が、リズム楽器が無くとも、もともと流れるような二胡の演奏なので何も気にならない。今日も沈琳先生のいい演奏が聞けた。