今朝の新聞では、安倍総理は戦後70年となる今年、村山談話を引き継ぐ方向で談話をまとめると言っているらしい。
村山談話というのは、戦後50年の時に当時の首相村山富一氏が語った談話で、国交回復以降の流れを尊重して日中の友好を促進しようと言う趣旨のものだった。国交回復以降の流れは昨年、丹羽宇一郎さんの本を読んだときに書いておいた。
http://d.hatena.ne.jp/mm3493/20141125#1416925132
この村山談話を引き継ぐと言うのは、大いに結構な話だ。ホンマかいな、という気がしないでもない。一方で、集団的自衛権の具体化を明らかにするともいっているらしい。中国とケンカをすると得な事はないので、仲良くするぞと言っておいて、アメリカの戦争のお手伝いをしようというのではないかしら。
どうも安倍総理の発言は素直に受け取れない。これから官僚が「適切な」談話を一生懸命考えるんだろう。中国との関係が改善するならば、そのことは是としてもよいかと思う。しかし、平和憲法の改悪と原発だけは受け入れられない。そう考える人がいかに多いかを総理は認識すべきだ。
