天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

ゴルフをやめて参加

 先日来、日中友好協会の八王子支部理事会への参加の要請があり、これを承諾したところであるが、本日その総会があるというので出かけてみた。この日は月次のゴルフの日であったが、せっかく理事メンバーの末席で活動しようとを決めたことではあるし、総会の後の講演会も聞いてみたかった。
 総会は1時間の予定で、事前に議事次第や報告内容が周到に用意されていたので、ほぼ時間通りに終わった。八王子支部の会員数は98名ということで、そのうち議決権を持つ会員のうち委任状以外の実出席者数はさほど多くは無い。が、関連団体からも連帯参加があった。一人は八王子市議会議員の伊藤忠之さん、さらに日中友好協会の東京都連合会の会長、そしてお隣の多摩支部の代表の方。さほど多くは無いものの、関連する人達が集まり、しっかりした総会だった。
伊藤忠之さんのサイトがあった ⇒ http://ameblo.jp/tadayuki802/entry-11913285874.html

 そのあとの講演会は慶応大学教授大西広さんの話だった。テーマは「日中友好の視点から現代中国をどう見るか」というもの。中国ウォッチャーとしては見逃せないテーマだ。
 この方は、京都大学出身で現在は慶応大学でマルクス経済学をやっているとのこと。また日中友好協会の港支部のメンバー(事務局長)でもり、云わばこの団体のお仲間だった。でこの話が充実していて面白かった。さすがに大学の先生で話慣れていて、というより今の日中関係を冷静に分析しておられるので、こういうテーマでは主張する中身を沢山お持ちのようである。
 例えば、安倍はどこ見てウロウロしているのかというと、アメリカと財界である。日中問題でデリケートな靖国参拝の話では、安倍は昨年12月に参拝しているが、この両者のご機嫌をとれるかと思ったら、逆効果だった。なのでこの夏は控えているが、個人的に玉串料を出したりしている。何故こういうことをするかと思えば、安倍より右寄りのメンバーに対するヨイショ即ち、票稼ぎらしい。
 などなど興味深い話が色々あり、このブログで順次照会したいところであるが、今日は日中友好的に重要な点を一つ。中国に対して、友好協会即ち友人として言うべきことは、今の中国の外交方針はよくない。昔の方がよかった、ということ。これはどういうことかというと、先月の7月7日の盧溝橋事件77周年の集会のときに、撫順戦犯管理所の様子をテーマにした「再生の大地」という合唱があったが、そこで唄われているような中国の方針が昔の外交方針だったというのだ。
その時の日記 ⇒ http://d.hatena.ne.jp/mm3493/20140707
 即ち、相手を許すことでお互いに戦争をしない関係を作ろうとしていた。今や米国並みに軍事力のパワーバランスの駆け引きをやっている。
 あの再生の大地合唱団は、7月7日の集会に来る前に中国大使館で唄っている。それを聞いた中国大使夫妻は目に涙を浮かべていたとか。これは、日本の庶民レベルではいかに中国に対する歴史認識を正しくしているかということと、昔の中国の外交がいかに素晴らしかったかを再認識した涙ではなかろうか。
 今日のような話を詳しく知りたかったら、この本をどうぞと紹介された本がある。「中国に主張すべきは何か」と言う本で、講演会の外で早速買ってみると、先生がサインと共に一言「為了社会的科学性理解」と書いてくれた。
 日中友好というと、とかく情緒的に活動しがちな面があるが、その活動は社会的科学的に重大な意味があるということを一言で表している。だからこの本を読んで、理解の役に立ててね、と言っているようだった。
 2年近く前の発行の本なので、ネットで中古本を探せば安かったかもしれないが、そういう問題ではないよな。