天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

上海

 今日は、孔子学院のサロンに出かけた。毎月、何かテーマを設けて中国の紹介をしている。
 今回のテーマは上海。「典雅なる都市上海」と題して、上海の街を紹介するものだった。内容は昨年の11月にBSテレビで放映されたもののビデオだったが、それを見ていなかったので興味深く楽しませてもらった。
 講師は VOICE of CHINA マネージングディレクター、株式会社順発貿易公司 代表取締役社長というものものしい肩書の黄淑柔さん。スラリとした女性で、このビデオ番組を撮る時に一緒に上海に行ったとのことだが、ビデオを作り終えた時にちょうど魚釣島の騒ぎで日中関係が冷え込み、様子を見て11月放映となった。
 自己紹介によれば、彼女は日本生まれの華僑二世だそうだ。なので、日本語が母語。横浜中華街にはこういう人達がけっこういるはず。
 一方、国際都市上海に住んでいる日本人は9万人と言われている。昨年来の日中関係の冷え込みで少しは減ったのだろうか。実際の庶民感覚では、なにも変わることがないのが実情と言われている。仕事でなくとも、中国が好きでそこに住んでいる人もいるらしい。
 さて、話は上海の紹介だが、自分ではワイタン(外灘)とプートン(浦東)と南京路くらいしか見たことが無い。あとは豫園か。東京でいえば浅草のような観光地。これら以外の特徴ある場所を映像で紹介してくれる。
 上海の街並みを彩るものにプラタナスの並木があるが、これは欧州人が上海の街作りに持ちこんだものだそうだ。ことほどさように、今の上海は外国に開かれて以来、各国から様々な文化が入り、中国のそれと融合して独特の街となった。それだけでなく、中国各地から人が集まっているため、元からの上海っ子(東京で言えば生粋の江戸っ子)はほとんどいないようだ。
 上海といえば、この100年の間には外国文化と言えば聞こえがいいが、租借地での中国人の扱いだとか、戦争、そして文化大革命などなど大変な経験をしてきた街だ。このビデオではその点は触れていない。今の上海の街の紹介であって歴史の学習ではないというわけだ。
 実はこのビデオには元本がある。「上海曼荼羅」と題して、中は写真が沢山で日本語で説明が丁寧に書かれている。ビデオを見ながらメモを取っていたら、終わりにあっさりこの本をくれた。これを持って、ゆっくり上海の街を歩いてみたいものだ。
 そういえば、今回行こうとしている武漢はこういった観光案内がまったく無い。少なくとも日本では手に入らない。上海に比べると、かなりディープな中国都市。でも、中国の歴史の中では三国志時代から重要な場所であったはず。少ない情報ながら、慌ただしく足で歩いてこよう。とりあえず、mklaoshiさんから教えてもらった通りは必見だろう。
 本当にゆっくりと旅ができるのは、一体いつになるのだろうか。