ゴールデンウィークの終わり
今日でゴールデンウィークも終わり。孫たちはもう遊びに来終わったし、ゆっくりとしている。体調がイマイチなので家でゆっくりせざるを得ない状態とも言える。中国旅行を諦めたし、昨年の今頃は何をしていたのか?と振り返ると、ひたすら孫の誕生を待っていた。そうだった。今月の11日になると二人目の孫の一才の誕生日だ。今日はどうしているだろう、と尋ねたらこんな写真を送ってきた。
連休の後半に熱川に行ったとかで、足湯している。まだ一才にならないのに大人びちゃっている。もう一枚は横浜港をお散歩。もう歩いている。もう一人の孫の写真はfacebookで見られる。こちらの写真は取りだせないが、便利な世の中になったものだ。
というわけで連休最終日は、ひたすらゆっくりさせてもらっている。本などもゆっくり読めばいいものを、わりとガツガツ読んでしまった。
中国現代文学 No10 この本には次の作品が収録されていた。
[詩]
・14首の素歌 −母へ− 翟永明
[小説]
・「天気予報」 范小青
・「明月寺」 葉弥
・「紅葉」 残雪
・「ハナス湖」红柯
[児童文学]
・「ゴーラルの飛翔」 沈石溪
三つのジャンルの作品。いつも短編小説が多い中、今回は「詩」に少し興味が持たれた。中国で詩といえば、漢詩を連想する。しかしこれは中国の新体詩だろうか。翻訳なので、元の詩が韻を踏んでいたかどうかはわからない。解説を読む限りそういう世界とは無縁のようだった。
物語の方は色々あったが、心に残るのは「児童文学」とジャンルされている「ゴーラルの飛翔」だ。これはゴーラルという名の野生の山羊の群れが、漁師たちに断崖絶壁まで追い詰められ、もう一網打尽にされると言う時に取った行動が語られている。群れのリーダーは集団を老いグループと若いグループに二分し、対岸まで一対ずつペアでジャンプさせる。一頭ではとても届かない距離だが、高く飛んだ若い方のゴーラルがジャンプの弧を描いて落ちかかった時に、下を飛んでいる年寄りのゴーラルの背を踏み台にもう一度ジャンプをする。若者は無事に対岸に着き、高齢ゴーラルは谷底へ静かに落ちてゆく。
群れの半数を救ったリーダーは、数が奇数で会ったため最後まで残り、一頭で漁師たちの弾を受け、谷底へ向けて最後のジャンプをした。感動するなあ。
これが中国の児童文学か。日本の児童は何を読んでいるのだろう。