「中国歴史の旅」
思いがけず手に入れた本。1冊105円。上下のうち上の「北京から西域へ」という方を読んでみた。陳舜臣氏の紀行文だ。1997年発行の文庫本。北京や東北地方周辺から西安、カシュガルあるいは四川の方面に陳さんが旅したときの様子であるが、その土地土地にまつわる歴史的な出来事とその遺産が書かれている。
北京は一度ツアーの観光旅行に行ったし、東北地方のハルピンも一度だけ訪問した事がある。この本を読んでいると、中国の歴史を見て歩く感じでひとつひとつ確認しにまた行きたくなる。
またこれが書かれた頃からは15年以上も経過しているので、書かれた跡の変わりようを見るのも面白いかもしれない。
下巻の方は、上海から始まって南の方が書かれている。勿論まだ行ったことが無い地方の方が多い。これから出かける時の参考に持ってこいの本だ。歴史を見て歩く、という中国の楽しみ方もあるのだとあらためて感じた次第。問題はいつ行けるか、どこに行けるか。下巻も読んでからゆっくり考えよう。