新聞によると、中国では日中国交回復以来最大規模の反日行動が起きているとのこと。中国に駐在している日本人も色々と影響がでて、日本からの出張は見合わせるケースが増えている。
尖閣列島の領有権を巡っての問題が加熱している訳だが、それが中国の一般庶民の生活上、過激な行動に出ざるを得ないような逼迫した問題だろうか。
今、日本人庶民は原発再稼働反対の問題に対して、切実な問題として行動を起こしている。しかし、領土問題をめぐっては政治的な動きが報道されているものの、全国的な広がりで、日本の領有権を守ろうという庶民行動などはないと言える。
また、沖縄の基地に安全性が確認できない怪しげなヘリ、オスプレーの配備がされるというのは、これまた現地にとっては切実な問題だ。これも国会議事堂を取り巻く庶民運動になっている。
しかるに中国におけるあの異常なまでの行動は、どういうことだろうか。今や大方の中国人も「戦争を知らない子供たち」でもあるし、経済的には共に発展してきた工場や、日ごろ便利に使っている日系の商店に八つ当たりをしているように見える。
どさくさにまぎれて、日ごろの生活の不満を吐き出しているのか。一部の政治的勢力から煽動されているのか。冷静に考えれば、破壊行為や暴力行為は庶民生活にとって何の意味も無いはず。政治的な圧力を日本に加えることに加担している。それも党が仕掛けているとしたら、日々の生活に追われる庶民にとってはいい迷惑ではないだろうか。あるいは、中国の国民性なのか。実態がよく分からないものの、庶民の冷静さを求めたい。今や大国としての存在感十分な国になったのだから。
