天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

瀬戸内の旅(3)小豆島

 旅の二日目は日生の民宿で朝ごはんをいただくところから始まる。ひらがなで「ひなせ」と植え込みで書いた山にも登ってみた。山頂から、のどかな瀬戸内の海の向こうに小豆島が遠望できた。
 小豆島へは日生港からフェリーで1時間くらい。今回小豆島まで行こうということにしたのは、我々三人は大学時代のサークル仲間で、小豆島で合宿をしたことがあった。当時を懐かしむ意味もあってやってきたのだった。
 当時使った民宿がどこだったか、40年も前のことなので記憶にない。小豆島と言えば二十四の瞳。地図を頼りに車を走らせると、昔の分教場がそのまま保存されていた。低学年用と高学年用の二つの教室。当時の器材も残されており、後ろの壁には子供たちの描いた絵の他に、映画撮影が行われたころの写真も飾られていた。また丘の上には坪井栄の文学碑などもあった。
 小豆島は実は昔から醤油作りがさかんであったらしい。讃岐うどんの味付けに使う醤油はここの産。いくつかの酒蔵ならぬ醤油蔵があった。その関係でか、佃煮の発祥の地とも書いてあった。ここでのお土産は佃煮三種と醤油の小瓶。たまごかけごはん用の醤油というのを購入。
 更に、この島の売りとしてはオリーブの栽培がある。これは最近のことと思っていたが、日本のオリーブ栽培の先駆けとして1907年(明治41年)頃から始まったらしい。お昼ごはんは、このオリーブ園の中にあるレストランで「ひしお丼と」、オリーブの入ったハーブティーだった。「ひしお」とは「醤」と書いて醤油のこと。何のことはない醤油丼か、と思いきや鯛などの揚げ物に醤油のたれをかけた優れ物だった。
 小豆島には、今流行りの橋がかかっていない。島の周囲の港から、四国や本土に向けていくつものフェリーが運航している。トラック1台用の小型フェリーなどもあり、自由に海の道を行き来している感じだ。こういう船文化を残しておくのもいいのではないか。島にはゴルフ場も出来、釣り客などもくるようだ。
 島を半周して、世界一狭い海峡(ギネスブック登録済)という土渕海峡を渡ると土庄港がある。夕刻、ここから新岡山港へ向かった。岡山での二泊目は瀬戸内マリンホテル。宇野港と瀬戸大橋の出発点の中間に位置するが、周囲に大きな設備が無いせいか、結婚式場から各種集まりに結構利用されているようだった。ロビーには塩などで財をなしたという、地元旧財閥の野崎家のお雛様が飾られていた。

 夕飯はホテルのバイキング。バイキングはいつも食い過ぎに注意!