天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

今日の出来ごと

 今日の出来ごと、などと書くとニュース番組のようだが、大したニュースの無い一日だった。昨日のようにズボンが壊れることもなかったし。
 ただ今日の行事としては、年度末が近くなり職場のグループで食事会があった。人事異動で職場を移るひとの送別会を兼ねつつ、真の目的はただ美味しいものを食おうというだ。
 行ったお店は「新宿いかセンター」。誰が探してきたのか、店の名前を聞いただけで、今日はいかを食べるのだなということが分かる。とても分かりやすい。分かりやすいことはいいことだ。語らずとも皆が共通の認識を持てる。心がつながる感じ、というのは大袈裟。
 夕方、傘がひっくり返るような暴風雨の中、いかセンターに向かった。小さなビルの4階と5階を占有しているいかセンター。庶民の食堂という雰囲気を漂わしている。いけすの中にはいかしかいない。当然だろういかセンターなのだから。

 さて料理は、幹事にお任せ。幹事は店にお任せのコース料理。いきなり目の前でコンロで湯が沸いているが、生の昆布をゆでただけの前菜。すこし不安がよぎる。しかしその後はお刺身の盛り合わせや、大きな金目鯛の煮つけなどが出てとても美味しかった。極めて美味しかったのは、生ガキをボイルしたものが一人二個。瀬戸内の海から直送らしい。2年前に友人を訪ねて日生まで行き、小豆島などを回ったことを思い出した。野菜はセロリが葉のついたまま一人一本づつあてがわれる。ワイルドな食事。
 さて肝心のいかは、というと野菜てんぷらの横に着き合わせのようにいかのてんぷらが少々と、ふぐ刺しのように大皿にはりついた刺し身だけ。どっこもいかセンターではないぞなもし。美味しかったからいいようなものの、いかセンターという店の名前と食べた料理には釈然としないものがあった。食事を終えて店から出ると、雨は上がっていた。