天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

瀬戸内の旅(1)日生

 かねてからそのうちに、と思っていた旧友を訪ねる旅にでかけた。東京近郊在住の友人と二人で、岡山在住の友人に会いに行きがてら、瀬戸内への旅となった。
 東京から岡山まで新幹線で3時間半。同じ時間を行機に乗ったら中国は広州まで行ってしまう。旅費も格安航空券を買えば、同じくらいのお値段だ。そういう意味では新幹線の料金はお高い。しかし便利なので、利用する。
 ともあれ、岡山駅で久々の友人と対面。彼が体を壊して現在回復リハビリ中という点は、事前に予期しなかったので若干驚いた。しかし考えてみれば、お互いそういう状況になっても不思議ではない歳になっている。
 ところで今回の旅は、自分にとっては新調したカメラで風景と食べ物を撮りまくるという目的もあった。岡山の彼はB級グルメに凝っていて、まずは市内のその手の店で食事をするところから旅は始まった。この「かばくろ」という店は豚肉のかば焼きで売りだしているとのこと。それで腹ごしらえをしてから、備前焼の見学をしようと案内をしてもらったが、あいにく月曜休館ばかりで残念。
 あいていればいたで、色々と大して必要でもない買い物をしたかもしれない。次に温泉によって疲れを癒してから一泊目の宿へ向かった。温泉は露天風呂が気持ちよかった。
 宿は日生という瀬戸内に面した港街の民宿。小豆島の対岸にあたる。はじめ私は日生という字をニッセイとしか読めなかったが、「ひなせ」という地名だった。牡蠣を養殖しているので、夕食は牡蠣づくしというメニューですごかった。
 まずは渡り蟹の前菜で始まり、平目と鯛に帆立のお造り。そこから一気に牡蠣のオンパレード。蒸し牡蠣、カキフライ、焼き牡蠣に牡蠣鍋。焼き牡蠣は写真の皿で一人前!味つけがバターに醤油に味噌の三種類!ウァーすごいと思ったがそれでも許してくれず、牡蠣鍋に牡蠣飯と続いた。これを注文しておいてくれたのは、岡山の友人で、遠方より会いに来る我々への心遣いだろうが、彼が体を壊したのは食い過ぎが原因ではなかろうか。と思ってしまうほどの量だった。目の前の海でとれたての牡蠣たちは旨かった。しかしこれだけ沢山出てくると、牡蠣たちに説教がしたくなる。
 お前たちそんなに簡単に人間に食われる為に育ってしまっていいのか!
 日生の港を見下ろす山に、「ひなせ」とひらがなで書いてあった。