天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

核廃絶せよ

 ペシャワール会を通じてだったか、商社九条の会からアーサー・ビナード氏の講演会の案内が来たので、申し込んでいた。それが今日だった。
 「フクシマへの道」という演題だったので、原発関連の話だろうが、彼は詩人ということなので一体どういう話なのだろうと思って行ったがなかなかどうして鋭い話だった。
 あまりの鋭さに、そして話の内容が盛りだくさんであったので、全部を一度には書ききれない。そこでまずポイントを列挙。
1.彼アーサー・ビナード氏は、話が上手い
2.彼は詩人であり、似たように短めの言葉を書く商売コピーライターが嫌いのようだ
3.原子力発電が開発された経緯
4.日本の原爆について
5.核の話し
 話は東北に向かう新幹線のホームから始まる。母親に連れられた男の子は、新幹線を初めて間近で見て興奮気味。ついつい車体に触ってみたくなる。母親が注意をするが時遅し。男の子の手は車体に着いた汚れで真っ黒。その手で顔をなでるので、顔や口のまわりまで黒ずんで汚れている。その汚れは放射性物質をたっぷり含んだ埃だ。
 原発事故の影響として、このような形で子供が放射性物質にさらされるとどうなる、などということは誰も予測していない。しかし現実にこういうことは起きている。放射性物質のこびりついた新幹線をなめたらどうなる、などということは誰も考えない。
 性能のいい放射能検出器を持って、東北に向かう新幹線に乗る。窓はあかない、いくつかの駅も止まらず通過する列車の中で、機械が示す放射能の数値はどんどん上がって行くそうだ。いまだにそういう状況。
 アーサー・ビナード氏は怒っている。実態が正しく知らされていないことに。発電装置が実は核兵器製造装置であることを庶民派知らされていないことに怒っている。
 彼を紹介する司会者がこの商社九条の会は今まで平和憲法にかかわる講演や学習会を実施してきたが、ここしばらくは原発の問題を取り上げたい、ということを言った。それを受けて、ビナード氏は「しばらくとはどれくらいの期間のことでしょうね」と切り返す。「24000年くらいでしょうか。プルトニウムの半減するのにはそれくらいかかるからね。」笑いをとりながら、真実をグサリ。6時半から9時まで一気に話し続けた。内容はまた順次書かせてもらいます。