天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

講座のまとめ

 数回にわたって、アーサー・ビナード氏の講演会の内容を紹介してきた。それについての読んで下さった方々からのご意見も出てきた。それでどうなんだ、だからどうなんだ、どう思ったのかということを少し書いてチャンチャンと終わろう。
 原子爆弾は英語のAtomic Bombの訳語であり、Nuclear Weaponと言えば核兵器と訳す。これは原爆を作った方の言い方。落とされた方の言い方は「ピカドン」。ピカッと光ってからドーンと来たのだ。この言葉は落とされた方でしか言えない言葉だろう、ということも彼は話していた。
 また、地球上で最初に原子爆弾の被害を受けたのは広島の人たちかというと、そうではなくアメリカのアリゾナの砂漠で実験したときに、近隣の住民にはそのような爆弾の実験であることは知らされていなかった。しかし大きな爆音と響きが発生した場合の説明は、「火薬庫の爆破があったが被害は出なかった」と言えということが事前に警察などに指示が出ていたとか。
 ともあれ、色々と話してくれたのことの重要なポイントは二つ。
 今回の福島原発の事故による放射線の影響は甚大であり、よほど近くで汚染されない限り、すぐに体に発現することが無いので当局はこれを隠そうとする。隠すことで責任の所在をあいまいにしてゆく。
 そしてそもそも、原発を日本に持ち込み、これが安全なエネルギーであるという真っ赤な嘘で国民をだましてきた輩が許せないという点だ。
 真実でないことを宣伝した東京電力の冊子は、何も知らないで読めばすっかり信じてしまう言葉で綴られているので、どこかのコピーライターが書いたのであろう、という想定でコピーライター攻撃までしていた。これには反論も出た。私もそこまで言わなくともいいのにと感じる。コピーライターにも色々いて皆それぞれの思いで仕事をしている。要するにビナード氏は、原発のことを安全であるとまことしやかに宣伝した、特定の言葉のプロが許せないだけだろう。
 それをシャンプーまでいらないものと決め付けいた。これは、単に笑いを取りたくて話していただけだろう。
 従って、繰り返しになるが、注意して心にとどめなくてはならない事は、今回の事故により放射性物質が広範囲に飛散している現状を決して軽く見てはいけないということ。そして、それを隠そうとし、また責任を回避する連中は断固として糾弾しなくてはならないということだろう。