天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

原子爆弾

アーサー・ビナード氏の話から)
 1945年8月、日本に投下された原子爆弾にはどのような背景で投下されたのか。ということについても、ビナード氏の説を紹介しておこう。
 まず、広島と長崎に落とされた原爆は異なるタイプのものだった。広島がウラン爆弾で、長崎がプルトニウム爆弾だそうだ。ビナード氏はその形状や仕組みを図示して説明してくれた。異なるタイプである理由は、これが実験的意味を持っていたからだ。
 そう、まずこの二つの爆弾は、米国のマンハッタン計画で開発された新型爆弾の威力を確認する目的で落とされたということがある。
 米国政府は、戦争終結が目的だったと言っている。この爆弾を落とさなければ、戦争はまだまだ続いて米国に更に百万人の犠牲者が出ただろうと言っているらしいが。ビナード氏によると、これは方便。当時日本はもう戦闘能力を完全に失っており、このような爆弾で多くの庶民を犠牲にしなくても早晩戦争は終結したはずだ、とのこと。
 そしてこの理屈でマンハッタン計画を正当化しようとした。元々マンハッタン計画憲法違反だったという。アメリカ国民の多額の血税をつぎ込んで、戦争終結に関係なかったとすれば、この無駄遣いの責任をだれがとるのかといった問題が起きたはず。これを巧妙に回避するために、日本の庶民が犠牲になったというのだ。するどい話だ。