天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

日本は平和か

 「日本は完全に平和ではないのですね」というコメントを頂いたので、そのことについて少し書いてみます。
 平和という言葉は広辞苑によると、次のように定義されています。
(1)やすらかにやわらぐこと。おだやかで変わりのないこと。
(2)戦争がなくて世が安穏であること。
 この定義でいいのかということは別に置くとして、現在の日本は直接戦争をしていないという点で②の定義は当てはまっている。しかし、社会の問題をめぐってデモが起きるようではやすらでもなければ、おだやかでもない。従って日本は完全に平和ではないということは、その通りですね。
 直接戦争はしていないと書いたのは、日本の国内で戦争状態になってはいないということと、自衛隊という名の武力保持集団が直接海外でもどこかに対して鉄砲を発射していないということです。
 ですが、金銭的支援をしたり、戦争をしている集団に油の補給をしたりしている。それは平和を宣言した憲法に違反してはいないのですか?という論議がある。当然起きる論議でよね。そこのところに異議を申し立てているのが「9条の会」という。
 9条というのは、日本国憲法 第二章 戦争の放棄 の第九条のことで、その
第一項 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
第二項 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
 私たちは、こういう憲法を持つ国の国民なのだなあと、これを書きながらあらためて読んで感じました。この会の発起人はそうそうたる人たちです。
我らが井上ひさしさん、学者の梅原猛さん、ご存じノーベル文学賞受賞者大江健三郎さん、東大名誉教授奥平康弘さん、べ平連の小田実さん、医学博士で評論家の加藤周一さん、小説家澤地久枝さん、政治運動家の鶴見俊輔さん、三木睦子さん(三木総理の夫人)
以上、あいうえお順で、九条にちなんでか九人の方々だ。
 澤地久枝さんは、最近(2010年)かのアフガニスタン中村哲医師との対談で「人は愛するに足り、真心は信ずるに足る」という本を出されている。どの人の著作も読むべき本かな。いちばん楽しく読めるのは、笑いを追求した井上ひさしさんの本かもしれないが、加藤周一さんの著作も読んでみんといけん!あれ、誰かの言い方が写った。
 そういう風にもっと勉強をしようという、志だけは持っているぞ、という意思表示の自称勉強虫。この名も井上ひさし氏脚本による「ネコジャラ市の11人」という人形劇のキャラクターのベンキョーチューをまねたもので、その「勉強になるなあ〜、日記につけておこう!」という口癖にならって「天天日記」(毎日日記の意味)を書いているわけです。落ちがついたところで今日はおしまい。