天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

憲法九条

 私も時々その集会に出かける九条の会。次は6月8日に商社九条の会宇都宮健児さんの講演会を開く。ここでは自民党改憲案のねらいが何かを解説してくれるようだ。それに先だって、少し予習をしておきたい。
 現行憲法の第二章
第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2、前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
 この条文が現行憲法の、平和憲法と呼ばれる所以のものであろう。
 しかるに自民党改憲案の第九条は、前段は平和主義として同様な言い回しが述べられているが、戦力は保持しないという文言が亡くなっている。そればかりか、第九条の二として「国防軍」として次のように書かれている。
 「我が国の平和と独立並びに国及び国民の安全を確保するため、内閣総理大臣を最高指揮官とする国防軍を保持する。」
 安倍首相は自分の軍隊を持とうとしているのか。しかもその目的は第一義的には「我が国の平和」であり、国際平和ではなさそうだ。が、第三項には、「国際社会の平和と安全を確保するために国際的に協調して行われる活動及び公の秩序を維持し、又は国民の生命若しくは自由を守るための活動を行うことができる」としている。即ち、アメリカを中心とした「国際社会」の為にその軍隊の派遣をみとめようとしている。
 第九条の三は「領土等の保全等」と「等」を二度も使って範囲をあいまいにしながら、目的があまりに露骨過ぎる。即ち「国は、主権と独立を守るため、国民と協力して、領土、領海及び領空を保全し、その資源を確保しなければならない。
 なんと資源確保のために、軍隊の活動を認めているのだ。その軍隊の実働部隊は庶民であり、そこに参加する庶民が不足すれば徴兵制すら採用しかねない。
 戦後、現在までの間、現行憲法のもとで戦争に参加することなく経済発展に力を注いでこれれたことの意味をもっと認識しなくてはならないだろう。