天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

格差の原因

 これだけ格差が世界中であることが、世界の人々の知るところとなった。しかしてその原因は、というとやはり狭い意味での経済活動に起因していると言わざるを得ない。自由主義経済とか資本主義経済とかいう仕組みのせいであろうと思う。
 即ち、企業が利潤を追求する手段が色々ある中の一つに効率化ということがある。規模の拡大と効率化だ。効率化というと決して悪いイメージはない。が、その中身はコスト削減であろう。話を早くすれば、そのコストのうち削減しやすいのが人件費。
 人件費を削減する手っ取り早い方策が、給与の低い「人材活用」である。社員の給与を下げれば不満も出る。しかし、給与の低い会社に業務委託をすれば社員の人件費を増やさずに、低コストで結果を得られる。すると、その仕事を受託する側は相当低い給与水準で人を雇わなくてはならない。
 その循環で、給与の低い会社と高い会社の間で、待遇の格差が生じる。というのが一番わかりやすい例だろう。
 このことを、社会の制度として解消してゆくのは、ここで簡単に述べられる話ではない。ので、置いといて、格差の原因とか要因にもうひとつ別の事由があることに気が付いた。
 それは人種問題。この問題も根本原因を語るとながくなるので、今日はおいとくか。いや少しだけ触れると、世界中の国々の中で先に文明が進化した地域の人間が、それにより武力を強大化させて、文明の後進国を我がものにして蹂躙した。昔から戦争の勝利者は相手の民族を奴隷として使った。その最後の減少がアメリカとアフリカの関係だった。さきに武力を強大化させたのが白人だったので、後手に回った有色人種は隷属する民族として虐げられる側になった。そこに生活レベルの格差が生じるのは必定。
 そういうことで、人種の違いそのものが歴史的に格差の一つの要因になっていると思う。これは根深いが、決定的なことではなく。進歩的な人たちとか、人間そのものをよく見ることをする人たちにとっては、同じ人間なのに肌の色とか人種で差別をすることが全くナンセンスであることが分かる。
 もうひとつ、同じ民族、同じ国民で制度的に格差をつけることをしてきた。即ち、階級制度とか日本における部落問題だ。これも今や全くナンセンスなものとなった。今や、というのは昔はこれにより秩序を維持しようとしたわけだが、それは人々の幸福にはつながらないことが分かったはず。みんなで共に生きる、一緒に生きてゆくことが幸せなのだ。