天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

中国電影「茉莉花开」

 久々の現代中国映画上映会に行った。地震の影響で、会場としていた文京区のシビックホールが節電のため、夜間の貸し出しを中止していた為だ。久々に行ってみると、エスカレータは止めてあった。帰りも地下の出入り口を早々と閉めていて、目の前の地下鉄の改札口に行くのに、地上に出て道路を横断し、またエレベータで降りるというまどろっこしさだった。
 さて映画は日本語タイトルが「ジャスミンの花開く」。中国語の題の直訳。見始めたらすぐに、前に見たことを思い出した。そのことをこのブログにも書いたはず。と思って帰宅してから確認してみると2009年7月18日に見て、書いていた。なので、どのような映画かと言う点については、そちらを見てもらいたい。しかし、後段は大分はしょった書きぶりになっている。
 今日改めて感じたのは、茉・莉・花の三代の女性役を演じた章子怡(チャン・ツーイー)の可愛らしさと演義のうまさだ。現在32歳ということだ。舞台は上海。オールド上海の写真館の娘三代の話だ。その名前が茉と莉と花なのだが、実際にはその茉の母親と花の娘も出て庫裏ので、五代にわたる女性が登場する。
 見どころはやはり、私的には時代の変遷を映像で見せてくれるところ。しかも、それが暗くない。中国の時代変遷と言うと、抗日戦争から文化大革命と暗い話ばかりだが、ここではそれらが単なる映像、背景として有るだけで、ストーリーへの影響はほとんどないと言っていい。
 もう一つの見どころは、写真館の娘の莉が労働者の共産党員と結婚するが、その頃の労働者と富裕層の生活の違いが如実に出ていて面白かった。好きな相手であっても、労働者階級の生活習慣にはついてゆけなかったのだ。それほど、都市生活者と農民や今でいう農民工といった工場労働者の生活格差は、昔からあったことが分かる。
 ところで、この上映会は行くと毎回「会報」が渡される。そこには上映する映画の解説が詳しく書かれている。そこで、前回の会報と今日の会報を見比べてみた。予想通りほとんど同じ文章だった。有る意味当たり前のことだが、手抜きともいえないだろうか。しかし、紙面に合わせて多少書きくわえてあったり、女優の年齢は今の年齢にちゃんと書きかえてあった。
 この上映会は、時々前にやったものを再上映するが、こういう映画なら何度も見てもいいと感じた。