天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

中国出張者

 今日のアフターファイブは取引先の会社の人たちと、こちら側とで日本酒を味わいながら親睦をしていた。その中の3人は先月中国に出張に行った人たちで、話題は中華料理のことだった。
 その出張は上海と北京のコースだったが、上海に比べて北京は一歩裏に入るとまだまだ庶民の生活が残っているという印象を持って帰って来たようだった。あたりまえだろう。基本的に、人民は庶民なのだ。
 中国の都会にいる庶民と見える人たちの内、かなりのひと達は農民工と言われる出稼ぎ組なのだ。北京、上海はまだしも広東省のシンセンとか東莞あたりは地元の人たちはわずかで、その人たちは外資の工場に土地を貸している地主になってしまっている。工場で働く庶民はみな農民工なのだ。そこに中国版女工哀史という物語が生まれる。
 ところで、今時は逆に中国から日本への出張者は減っているらしい。理由は地震放射能。その傾向は、大変残念に思うが、致し方ない。中国の人たちはfor the companyよりも家族、一族の繋がりを大切にするのだから。そういう考えは、核家族化された現在の我々日本人とは少し違うと感じても、文化として認めなくてはならない。異文化共存とはそういうことだろう。
 自分たちの文化と違う民族を排除したり、強制的に自分たち流にしようとすると、そこに人類としての不幸が生まれる。真にグローバルな生き様と言うのは異文化が交流する中で、仕事をしながら共生してゆくことだろう。
 おいしい日本酒の勢いで、異文化共生論になってしまった。