天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

ドミニカ移民

 戦後の移民政策の行き先にドミニカもあった。野球でかつてホームラン競争をしていたソーサー選手の国だ。その国に1950年代の後半に数次にわたって送り込まれた日本人達がいた。
 広い土地を約束されて出て行ったさきが、とんでもない場所であったことで問題になった。多くは日本に帰国したり、ブラジルへ再移住したりしたらしいが、そこにとどまって今も暮らしている人々もいる。以上は「失うことを恐れるな」という本から得た情報。
 ネットでこの問題を調べてみると、現在もこの問題は継続しているらしい。問題は、「棄民」と言われるように当時の日本政府が、いい加減な宣伝文句で人々をだまして海外に送り出したことにある。
 問題の原因はその土地を充分に調べていなかったこと、出した条件を確保する行為が行われていなかったことだろう。そのことに対する補償も不十分であるが、そもそも無責任なお役所行政というところに根本原因があるのではなかろうか。
 そういう無責任なことは今でもある。自分の目先のことばかり気にしていて、その仕事の結果の影響まで思いがおよばない。自分の責任とは言われたことだけやる。その結果が社会的影響があるとなると、よくよく誠実に仕事をしなくてはならない。
 であるのに、責任感のない役人のおかげで迷惑を被る人は後を絶たない。程度の差こそあれ、今でもある。無責任どころか、その立場を利用しておいしい思いをしようとか、私腹を肥やすものが後を絶たない。中国の地方役人の腐敗が問題になっているが、日本も同じ。ドミニカ棄民と言われる人たちはそういった無責任な役人の犠牲者だ。