天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

週刊ブックレビュー

 昨日は今年の最終回の週刊ブックレビュー(TV番組)だった。面白かった。いつもは、司会者側で毎週3人の方々のおすすめの一冊を紹介する立場の人たちが、自分自身の推薦図書を持ち寄った。各自10冊ずつもちより、中でもおすすめという本1さつずつを合評している。全部で40冊の本が紹介された。いくつかこれは読みたいな、と思う本が出てくる。
 ことしの番組の中で出た本もあれば、出ない本もある。4人の方々の10冊ずつの中に、重複もある。店頭で見たことがある本はあるが、すでに読んだと言う本は1冊も無かった。
 さて、では自分自身、今年読んだ本の中でベスト10を選ぶとしたらどうなるだろうかとやって見た。
1.三国志吉川英治
2.中国の一日(茅盾)
3.現代中国女工哀史レスリー・T・チャン)
4.なぜ世界の半分が飢えるのか(スーザン・ジョージ
5.もう一つの日本は可能だ(内橋克人
6.幸福立国ブータン(大橋照枝)
7.Dood Woman(Danielle Steel)
8.BORN TO RUN(クリストファー・マクドゥーガル
9.哀歌(曽野綾子
10.怒らないこと(アルボムレ・スマナサーラ
こんなところだろうか。60数冊の中からの10冊だ。
 今年は司馬遼太郎の本が少なかった。他を読むのに忙しかったからか。司馬氏については、彼のスタンスを批判する人もいたことから熱が冷めたということもある。が、読めば面白いことは分かっている。今、テレビでドラマ化されて放映されている「坂の上の雲」は日清・日露戦争の時代を描いた小説である。が、今日のおすすめ本の中に、日露戦争時代に反戦運動をしていた社会主義者のことを書いた本が紹介されていた。
 上にリストアップしたわけを述べる。
 まず「三国志」。三国志の古典は読んでおくべき一般教養。「中国の一日」は貴重な本だ。文革以前、清朝から近代に向けて模索を始めたころの中国の庶民の様子が分かる。そして昨日読み終わった「現代中国女工哀史」。中国を離れた中国人の娘が、中国に戻って書いた本。視野の広い中国人として同朋を鋭く観察している。
 初めの3冊はやはり中国関連から選び、次は私も主張すべきテーマに関する本たち。「なぜ世界の半分が飢えるのか」、これにより、富める国と貧困に苦しむ人々がいる国との構図が具体的に分かった。「もう一つの日本は可能だ」。富める国日本にあって、このままではいいわけが無い、ではどうしたらいいのか、どういう風にしてゆけばいいのかについて解説をしてくれる本だ。今後の幸せのあるべきお手本を示唆しているような国「幸福立国ブータン」。
 Good Womanはお馴染みダニエル・スチールを今年も何冊か読んでいる中の代表。感心なアメリカ女性の姿が描かれていた。BORN TO RUNによって、走ることが楽しいことであることを再確認させてもらった。そして「哀歌」はアフリカの貧困国の修道院で頑張った女性の話。最後の「怒らないこと」は自分の私生活への戒めとなった。
 番組の方のお勧めの中から「ボート」という、ベトナム系の人の本を図書館で借りた。