天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

日本語教育能力検定試験視察

 年に1回だけ行われる「日本語教育能力検定試験」が今年は本日実施された。情報によると、今年から試験傾向が変わるとのことだった。その様子を確認すべく試験会場に臨んだ。簡単に言うと、試験勉強はしていないにもかかわらず、受験申込をしてあったのでどんな具合かを確かめに、現場へ参加してみたわけだ。今日はそのレポート。
 試験会場は自宅から便利なM大前の駅から徒歩五分のM大学キャンパス。

大学の入口を中の建物から見たところ。ゾロゾロ人が入ってくるが、シャッターを押したときはさほどで無かった。門の前の通りは甲州街道で、その上に中央道。

同じく試験会場のある建物から、ガラスの壁越しにキャンパスを見たところ。

キャンパス側から試験会場を見るとこのようになっている。

去年は世田谷区のK館大学だったことに比べると、自分的には便利になった。天気はこの秋一番の冷気が漂い、試験日和だった。
 今回は初めから視察プレーと決めているので、初めての会場に入っても精神的なプレッシャーはなく、周囲を確認することができた。私の入った試験会場の教室は視聴覚教室らしく狭い所に40人分の机が入っていた。そこに38人分の受験者が予定されていた。当日欠席者はこの中で7名。31人の受験者のうち5人だけが男性。そのうち高齢者は3名。即ち実質受験者の1割が第二の仕事を求める男性陣だ。
 女性は老若色々。ミーハー的に若い女性は少なく、大学生らしき人少々と高齢女性が2割はいただろうか。あとは結構気合いの入った先生的な表情をした女史が多かった。
 さて次に、試験の内容について。時間配分と試験形態の割り振りは昨年と同じだった。即ち、
午前中90分が選択式問題。主に文法。
昼休み後の30分が聴解問題。問題傾向は昨年とさほど変わらないが、問題自体が分かりやすかった。問題が分かりやすいのと答えが簡単というのは違う。
そして最後の120分が文章を読みながら答える問題と、記述式問題。
 全体を通して言えるのは、日本語教育の現場で不要な問題はほとんど無くなったということだ。つまり、過去において日本語教育に貢献したのは誰だったかとか、歴史的な日本語の変遷などに関する問いはほとんどなかったと思う。実際に教育現場で知っておいた方がいい知識やものの見方についての問いが多かった。これは大変いい傾向だと思う。
 そのことは、日本語に関して高い見識と教育技法などを知っていると点数がとれるということだ。だがしかし、問題の量は相変わらず多いので、試験時間内の集中力は大変なものを要求される。その点は、なかなかの緊張感に浸ることができて大変いい。脳への刺激になる。
 こころよい疲労感を覚えながら帰路についた。年に一度はこういう経験をするのもいい。実践が一番いい訓練になるということも感じる。この実践は年に1回しかない。あと何回この訓練を受けることができるだろうか。