天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

ノーベル平和賞

 このブログにも以前書いたが、08憲章を書いた劉暁波氏がノーベル平和賞を受賞することになった。08憲章というのは、中国共産党一党独裁体制を批判する内容でもあり、私はこれが日本語でネット上に出てすぐに見て、随分大胆な内容をネット上にだしているなと感じたものだった。そうしたらやはり、11年の禁固刑になってしまった。
 その彼に対してノーベル平和賞だ。中国政府は彼が候補として上がった時から政治的にけん制をかけていた。現体制を批判した人間にノーベル賞などとんでもないというわけだ。
 しかし、贈る側も国はさすが。何があってもノーベル平和賞を贈るという構えらしい。ひとにとやかく言われる筋合いにモノではない。筋を通していく構え。立派!目先の経済政策に一喜一憂するどこかの国より好感がもてる。そのような国もあることでホッとする。やはり北欧も一度この目で見ておくべきかもしれない。私が初めてであった外国人はスウェーデンの神父さんだった。
 ノーベル賞と言うのはスウェーデンが主催していると思っていたら、ノーベル平和賞の専攻はノルウェーが行う。どういうことでこの賞がノルウェーで選考されるのかはよく知らない。が、そのせいで中国はノルウェー農相との会談をとりやめたとか。
 いづれにしても、今回のこの決定は、世界は、少なくとも北欧は、劉暁波氏の主張を支持しているということだ。換言すれば、中国の民主化の動きを応援しているということだ。
 中国政府からしてみれば、他人の国のこと(民主化)に口を出すなと言っているわけだ。中国の勝手でしょという感じな訳だが、そうだろうか。中国の庶民がみな「中国の勝手でしょ」というならそうかもしれない。しかし、中国人の劉さんが08憲章を書き、共鳴する人たちが彼が逮捕されたことに抗議をしているはず。共鳴する人はたくさんいるのだが、その意思表示をすると同じ憂き目に会うので一般庶民はあまり発言しない。心ある人、勇気ある人は発言する。
 では、08憲章とはどのようなことが書かれているのだろうか。現在でもネット上で確認することができる。かつて憲法をテーマにしたゼミで学んだ(???)経歴をもつ私としては、少しづつ研究してみようかと思う。