天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

本の紹介記事

 定期購読している月刊日本語の9月号に、買わねばならない本が2冊もあった。2.5冊かもしれない。
 1冊目は光文社新書「ルポ 差別と貧困の外国人労働者安田浩一著。こういう本は、タイトルだけで何が書かれているか分かってしまう。外国人労働者の労働実態については、すでに色々と聞き及んでおり、こういった本を手にするまで知らなかった、ということはない。確認のために、具体例や事実、統計的数値も出ているだろうから買ってみようかという感じ。
 2冊目は必須購入と自ら決め付けた本。張国海著「ホームレス留学生」風詠社。著者の張さんは、今は日本の会社に職を得ているが、留学生時代は住む部屋代も節約せねばならない生活だったらしい。そこのところが、そういう実態が本人の手によって書かれている、自伝だ。前述の1冊目のように、客観的に日本人が他人事(ヒトゴト)のように書いたものではない。切実な経験をした本人の書いたもの。本の売り上げに協力する意味も含めて、これが第1番目の必須購入本なのだ。
 この関連では、この冊子の同じく9月号に元気な郭さんが紹介されている。郭さんはやはり中国からの苦学留学生だった。その彼が自転車で日本を二周したらしい。今は日本の企業に就職しており、その会社も郭さんのそういった活動を認め、会社を挙げて応援までしているらしい。いい会社だ。日本には本当にいい会社が時々ある。
 さて3冊目いや2.5冊目は、書評欄に掲載されていた「文学のレッスン」丸谷才一氏の語り本らしいので、これからまだ文章を書こうという我にとって参考になることが書いてあるカモしれないと思った次第。
 以上みたように、この月刊日本語もなかなか面白い。実はこの冊子に私は少し貢献した。その結果が来月号かその次に出る予定なのでこうご期待!