天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

圣誕節前(クリスマスイヴ)

 クリスマスイヴのことを、中国語では圣誕節前と言うらしい。発音はシェンダンジエチェンという。あちらでは春節が最大の季節的行事だが、最近はクリスマスはクリスマスで祝う。もっとも、お祝いするのは商店街が中心。若い男女なども、クリスマス商戦に乗って、お祝いとしてプレゼント交換などをするだろう。昔は日本でも、会社でクリスマスパーティーをしてプレゼントを持ち寄り、交換会などをやったものだ。最近はそのような気配が感じられない。皆、個人的な時間を楽しむようになった。
 年末ということもあり、クリスマスどころではなく、クルシミマスという人たちもいる。というギャグも昔からあった。年末に苦しむといえば、昨年から年越し派遣村というのができている。今年もできるらしい。仕事が無く、年を越せない人たちの支援をするところ。ボランティアなどで運営される。
 しかし、そもそも「年を越せない」とはどういう意味なんだろう。年越しそばを食べなくても、時間が来れば新年は来る。おなかがすいていても、時間は経過してゆき新年となる。そういうことではなく、年末ぐらいは人並みに暖かいものを食べて、一息つく時間を持てるように支援するのだろう。
 アメリカでも似たような活動はある。元々アメリカ発の行動かもしれない。米国では、会社同士の競争の結果、破れた方の従業員がリストラされて職を失い、家をなくし、食にも困るようになった状態でこのようなボランティア活動をしているところに来て、食にありつく。そこでボランティアしている方には勝ち組となった労働者がいたりする。自分だけ勝ち組にいて申し訳ない。能力的には差の無いエリート社員だったのに、勝ち組と負け組みに分かれて、勝ち組が負け組みの生活支援をするという構図だ。
 何か変だなと思うが、勝ち組のボランティアたちの意識が問題。恵んでやるのだという意識で活動しているのでは、まさに偽善的でもあり、社会はいい方に向かわない。明日はわが身。情けは人のためならず、という意識があればまだ救われると思う。