天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

「華漂」(フアピャオ)

 リービ伊藤という人の書いたもの(「我的中国」や「仮の水」など)を読んでいると、彼が中国を歩いていると、子供たちから「老外」(ラオワイ)などとささやかれるということが書かれている。
 「老外」とは外国人の意味で、物珍しいやつというニュアンスがあるようだ。彼は白人でありながら、東洋が好きで日本に住み、日本語でものを書き、中国各地を旅している。ルーツを訪ねて、と開封まで行ったりしている。当然中国語も身につけているだろう。それなのに、「老外」などど言われることに疎外感を感じているようだ。いくら好きでも、所詮白人は東洋に受け入れられず、奇異な目で見られることが悲しいに違いない。
 そこへゆくと、この「老外」には日本人や韓国人などは含まれないらしい。見た目が同じようで、昔から中国に出入りしているので、ことさら珍しくはないということなのだろう。とすれば、それくらい当たり前に受け入れているということだ。近隣ということなのだな。さればこそ、仲良くすることは必要だ。
 ところで最近の新語に「華漂」(フアピャオ)という言葉があるらしい。文字通り「中華を漂白する」者という意味で、外国人で中国に住着いている人たちを称している。これには日本人も含まれるだろう。母国がありながら中国に来ているのだから。
 中国に住む理由は様々。正式に中国で仕事に就いて滞在している外国人は2006年時点で約6万人。他に数十万人が、仕事その他で長期滞在をしているという。中国に魅せられて、あるいは母国で食い詰めて。私もこのまま中国を目指して、何らかの形で中国に滞在をするとこの「華漂」の類になるのだろうか。
 日本は住み慣れて居心地がいい国ではあるが、華漂であろうと何だろうと構うことはない。