四月バカと言われる4月1日。この日はウソをついてもいいのだよ、と子どもの頃に教わった。ウソとわかる大ボラをつき合って遊んだ少年時代が懐かしい。
大人になると、4月1日でなくとも周りはウソとまやかしが多いことにげんなりしてしまう。四月バカの起源はどこだろう。この時期のダニエル・スティールのレターによくApril Foolが話題になっているので、アメリカまたはヨーロッパだろうと思っている。が、中国語でも「騙人節」とか「万愚節」とかいうらしい。漢字で表記するとまさにこういう意味だ。
朝、四月バカのことを考えながらオフィスのあるビルに入ろうとしていたら、中から白人のチビたちが母親に連れられて出てきた。朝はよくこういう風景を見るなと思ったら、このビルの上の方がホテルになっていたことを思い出した。そうすると、このホテルは滞在型の部屋もあり、この親子はここに住んでいるのだな。ということは、これからチビ達はインターナショナルスクールかアメリカンスクールに連れて行かれるところか。
このホテルに滞在するというのは、日本に滞在する外国人の中でもかなりハイレベルな人達だろう。
７，８年前に中国は広州の日系の花園ホテルに仕事で滞在していたときに、日本人の家族が子供連れで住んでいて、朝からホテルのレストランで食事をしていた風景を思い出した。あれの日本版がここにあるのか、ということだ。このチビたちも、今日は日本の４月1日で、インターナショナル・キンダーガーテンというのがあるかどうかしらないが、新学期だろうか。あるいはインターナショナルなやつは、9月開校だろうな。
そういえば、つい一昨日引っ越しをした孫が今日から保育園に通っている。こうやって通う、という写真を送ってくれた。デカヘルかぶっちゃって、ウチで赤ン坊からここまで大きくなってくれたかと思うと、いとおしくてならない。この子もそのうち、四月バカだ、と言って冗談を言うようになるだろうな。
