天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

王希奇展

 王希奇展というのを見に行きました。日本の敗戦後に満州から帰るときに集められた港町の葫蘆島の様子を、中国人画家の王希奇という人が大きな絵にしたもの。

 すでに日本の各地で展覧会がされているが、東京でも日中友好協会東京都連合会がこの1月12日~15日まで、北区の王寺駅付近の北トピアというところで開催しています。

 そして今日は、同じ日中友好協会の仲間の合唱団の新作発表講演もあるというので、行く日を今日にしてみたわけ。

 王子までどうやってゆくか。新宿から山手線に乗るのが早いが、午後2時に始まる合唱にはゆっくり時間をかけて行ってもいいかなと思い。新宿からバスで早稲田まで行き、都電に乗ってみた。

バスから新宿西口のビル群を見上げる

 都電の駅に着く頃が昼時だったので、懐かしい大学付近を歩いて、50年前から続いている天ぷら屋の金城庵で天丼を食べた。

 エビとイカと茄子の天ぷら。これで1280円。最近のファーストフードの天丼屋に比べるとお高いかもしれないが、注文は食券でなく、最近はやりのタブレットでもなく、昔通り暖かいお茶を持ってきてくれて、店員さんが注文を取る。注文とってから揚げるので、少し待つ時間があるが揚げたてであることは間違いない。そうなるとこの値段になるんだろうな。

 腹ごしらえをしてから電車に乗った。

 ターミナル駅なので、電車が入るところは1か所で両側にホーム。右が降りる方で人が待っている左が乗る方。

 走る区間はこの通り。東京さくらトラムと言うらしい。都電荒川線と言った方が分かりやすいが、電車はピンクの濃い色をしていた。

 会場について、まず画を見る。

 聞いていた通り大きい。後でフィルムで作者の説明を見たところによると、歩きながら見る方式の画だそうで、左から右に人々の行列ができている。

近寄るとこんなかんじ。

 行列の中の人々の表情が分かるように描かれている。

 長い行列の先に日本に運んでくれる船が待っている。この船は英米中などの戦勝国側が中国にいる日本人を日本に送り返そうと手配したもの。日本の方は、当初、そのままで暮らせという方針。つまり帰国させない。棄民だ。

 王さんがこの画を書いたきっかけは、この葫蘆島までたどり着いた少女の写真を見たことだそう。その少女は裸足で、ここまで一緒に連れてきてくれた母親が命尽きて、その遺骨を胸に抱いて、髪の毛は女と分からないように短く刈られていた。

 この様子がどんなだったか、歌で表現したものがある。

 合唱団の後ろのスクリーンの左端が王希奇さん右端が写真家の奥さん。真ん中がこの歌を構成した作家の方。

 合唱は限定公開のYouTubeにアップしてみました。スマホ動画なので何回かに分けて撮ったためYouTubeも切れ切れです。しかも1日に1回分しかアップできないの今日は始まりの部分。

 ここで見るように、歌だけでなく小芝居が入って歌の背景などが分かる物語仕立てになっている。なかなかの見ものだった。数回かけて順続きをアップしてゆきますので順次ご覧いただけると嬉しいです。

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