天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

上海、かたつむりの家 六六(Liuliu)

 書棚に眠っていた本。2012年の8月に出版されている。翻訳版の出版がこの年なので、原作が中国で出たのはもっと前。六六というのは著者名。翻訳は青樹明子。

f:id:mm3493:20190327095818j:plain

 もともと中国のテレビドラマで、中国中でずいぶん熱狂して見られたとうことだ。それが、上海テレビでも放映されるようになって、突然放映されなくなったとか。

 帯にあるように、ベストセラーであり「太事実了!」、つまりあまりにもリアルだ、ということで、書かれていることが実際にあったことに酷似しているので禁止になったのだろうか。

 住宅事情から役人の不正と摘発。若い人t値の生きざま。男女関係がリアルに描かれている。

 中国に暮らしている知り合いの中国人の友人たちの顔が思い浮かぶ。多かれ少なかれ、ここに描かれているようなや状況の中で生きていることだろう。

 2,3年前に払いきれるか心配なほどのローンを組んでマンションを買った知人fがいるが、まだそこに住むことができない。誰かに賃貸しているらしいが、ローン返済のために貸している状態で、自分は相変わらず小さな部屋を借りて住んでいる。

 私はインフレの時に買って、ローンを抱えたうえで、インフレが終わって値下がりすると借金だけのこるよ、と反対したが彼は思いを通した。最低賃金が上がっているので、毎月の支払いは徐々に楽になっているのかもしれない。

 いずれそのマンションに住める日が来ることを夢見て日々がんばっているのかな。

 それにしてもこの小説はリアルだ。中国人気質ならではの、あり得ることがズラリ書かれている。