天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

ジャーナリストの責任

 民進党の執行部として、当初幹事長に山尾しおり氏が指名され、それならやはり民進党を応援しようかと思っていた矢先、党内から(どうせ古株のタコ、いやブタ)経験不足だという意見に抗しきれず、別の人物にした。なんと指導力のないトップだことか、と思っていたら、週刊誌の記事宣伝に山尾氏の不倫とあった。
 幹事長ポストを外したのは、そういう情報があった為か、とも思ったが、今日のニュースでは「本人は認めていない」とのこと。ご自身のFacebookでも、男女関係を否定している。問題の弁護士とは、政策や質問作成の相談相手であった由。であるにも関わらず、本人は迷惑をかけたということで、離党届を出し、今日受理したというニュース。
 自分としては、彼女が国会でアベシンゾーを理路整然と追及することに心強く思って、ブログにも書いた。
http://d.hatena.ne.jp/mm3493/20160322#1458614764
 今回のことで思うのは、週刊文春が山尾氏と倉持弁護士のことを面白可笑しく書かなければ、山尾氏が民進党を離党することはなかったのではないか。民進党にとって強力な戦力であったはずの山尾氏がいなくなると、民進党の力が半減する。そういう結果になることが分かっていて、週刊誌は記事を出したのか。センセーショナルな記事で、売れればいいということで憶測記事を出したのか。
 今の政権を擁護するスタンスで、民進党を撹乱する目的でやったのか。心あるジャーナリストであれば、政権の手先のようなことはしないはずだ。
 不倫の事実が本当かどうかに関わらず、こんなプライベートなことを政権を左右するかどうかも考えずに記事を書いたとしたら、だから週刊誌はバカにされるのだと言いたい。
 または、民進党の古狸が山尾氏の登用を快く思わず、週刊誌をたきつけたのか。
 いづれにしても、山尾氏は迷惑をかけたことを理由にあっさり離党した。これは、一旦指名した党役員をコロッと変えるような民進党に呆れたのだろう。そうに違いない、と思う。
 日刊ゲンダイによれば、政治ジャーナリストの角谷浩一氏もこう言う。
「山尾さんが幹事長に就任していたら党として一大事ですけど、未然に防いだわけですから、ここまで大騒ぎする話じゃないでしょう。突き放して、『議員の出処進退は本人が決めること』とすればいいのに、どうして全体で抱えようとするのか。兵隊が勝手なことを言い出し、溺れる人を蹴飛ばすのは民進党の悪しき“文化”です。幹事長人事でもそうでしたが、選挙で選ばれた代表が決めたことでも、『俺は気に入らない』と文句を言う。組織政党としてお粗末です」。
 日刊ゲンダイはいつも冷静に事を見て、はっきり書いていると思う。民進党もお粗末なら、週刊文春もやはり所詮「シューカンシ」の類なのか。