天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

母 原作:三浦綾子

 山田火砂子監督の映画「母」の映写会に行った。小林多喜二の母の物語で、原作三浦綾子
 今時なぜこの映画かというと、共謀罪などという犯罪をでっち上げる法案について論議がされている。これはかつての治安維持法と同等の、国民にとって極めて危険なもので、当時の治安維持法に反対した小林多喜二が警察の取り調べ中に拷問により虐殺された。

 右傾化している現在の政権に警鐘をならす映画となっている。
 映画の主人公は母で、当時の貧しい農村の様子も描かれ、涙なくしては見られない映画だった。
 それにしても共謀罪などというものはひどい話で、政府に対して批判的な会合がすべて罪になる恐れがある。まったく何を考えているのだと言いたくなる。
 友人から借りて読んでいる「満州国演技」は7巻まで来たが、当時の軍部のやり放題に歯止めがかからなくなってしまったのが敗戦の原因だ。
 米国が参戦しなければ、日中戦争に勝っていたのか、という論議はさして意味がない。ヒトラーにしろスターリンにしろ、独裁政権がうまくいったためしがない。当時の日本は軍部独裁で、天皇陛下の抑えもきかない状態だった。ふりかえって現在を見ると、安倍独裁政権の様相を呈している。うまくいくためしがないということそのもので、国民が迷惑している。フクシマをはじめ原発周辺の住民や沖縄の人々。みんなで反対運動しているのに力づくで新基地建設を行っている。 
 アメリカのトランプは、その実はまだ分からないとしても、内外からおかしな奴とみられている。北朝鮮は論外。フィリピンの新大統領ドテルテも過激発言だが、フィリピン国民のためにやっている。そこへ持ってくると日本は国民のために走る首相ではとてもない。