生涯で二度目のボクシング観戦をした。場所は後楽園ホール。
友人の息子さんで、大学3年生の青年の試合を応援に行った。それが二回目というわけ。彼は今まで3戦して2勝している。今日ここで勝利すると、いよいよプロの道を歩みたくなるところだった。
がしかし、勝利の女神は相手に微笑んでしまった。いわゆる4回戦ボーイというやつで、4回終了しての判定だった。見ていて、判定になると少し弱いなという感じだった。過去２回の勝利は二度ともＫＯ勝ちだったので、後半でも終了間際でも一発入れば勝つかも、という期待を持ってみていたがそうはならなかった。
するどいパンチを出すが、なかなか当たらない。聞けば彼は目が良くないらしい。やはり相手の動きを正確に見ることが出来なければ、こういうスポーツは難しいのだろう。
これで親の期待通り、ボクシングを青春の良き思い出として明日からは就活にいそしむことになるだろうか。そこは本人次第だが、眼をよくしなくてはね。
帰りに応援した元社の同僚5人で、安い酒屋で旧交を温めた。その安い酒屋の安さたるや聞きしに勝る安さだった。後楽園でこの安さとは驚き。働いているのは皆中国からの学生っぽい人達だった。昨日書いたミニコミ紙などから情報を得て、こういうところで仕事をし、まずは日本語を学習してから日本の大学受験をするというのが順調なコース。最初の2年で仕事をしながら日本語を学び、受験に合格しなければ、そこで帰国となる。
日本の大学生も、中国の大学生も、これからの時代を生きてゆくのはなかなか大変なことだろうが、お互いを理解して仲良くしてほしいものだ。
