天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

車窓から

 中国新幹線は地元では、新幹線という言葉も通じますが、高速鉄道を略して「高鉄」(ガオティエ)と呼ばれています。
 今日はその社内にいた時の様子と、車窓の景色をご紹介します。
 まず行きの列車は、食堂車と繋がった列車だったので、客の人々がそこに弁当を買いに来ては、ハッポウスチロールの弁当箱に入れて事績に持ち帰ったり、テーブルが空いているとそこで食べたりしている様子を見ることが出来ました。
 また社内を弁当の注文を取って歩いて、必要分だけ作って届けてもいました。中身は何かというと、誇らしげに日本食弁当もあるとアナウンスしていたのが印象的でした。
 私はというと、行きは2等列車でので3人がけの席の奥の窓際に座ったので、横の中国人のおっさんをどけて通路に出るのが面倒で、弁当が行ったり来たりするのを指をくわえて見ていました。中国ではそんなことは構わず主張すればいいことを知っていても、やはり日本からの飛行機を降りてやっと乗った新幹線だったので、疲れていたようです。
 帰りは、行きに懲りてまず1等列車の切符を手配。ゆっくり座った。食べ物が調達できないといけないので、あらかじめ乗る前に豆菓子などを買って窓に並べた。
 果物売りは来てくれた。「新鮮な果物は如何ですかー」と勿論中国語で語りかけながら通る。どれどれ「看一下」ちょっと見せてと声をかけると美味しそうな果物が色々あった。リンゴに葡萄に梨にスモモなど、どれも美味しそう。問題はこれを買って皮をむくナイフも無く、洗わないで食べなくてはならないのか、ということ。
 ええい面倒な!ごしごしこすって食ってやれと、リンゴを二個買った。そうしたら、お姉さんが「洗って来ましょうか?」だって。思わず私は「謝謝」うれしいじゃないか。急に気分がルンルン。洗ってもらったリンゴを眺めてから一気に二個食べてしまった。 車窓から見える景色は、ほとんど水田や野原に山が続く。ほぼ揚子江に沿って走っているので、水墨画のような高い山はない。しかしこうした緑を見ていると、工業化された場面よりも何故か中国の豊かさを感じた。本当の意味での豊かさだ。大都市の駅に近付くと、高層アパート群が見えてくる。こういう建物はもはや中国の都市にはどこにでもある。縦にこれだけ重ねないと都市住人は居場所が無いのか、あるいは遠距離通勤になるのだろう。
 明日は食べ物のことなどを書いておこうか。