天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

花柳界

 昨日の向島の話にコメントもらいました。もう少し書かせてもらいやしょう。
 何度か目の向島は月笛という料亭で置き屋さんもやっているところ。正月はお姐さん達の芸の見せどころということもあり、気合いが入っている。去年は着物姿で横に座ってでお酌しながら話をしていた娘が、今年はキリリとしたはっぴ姿で獅子舞を踊ってくれた。襟首にチップのお札を挟んでおくと、お獅子がパクパク食べにくる。芸はこれだけではない。年増のおねえさんが弾く三味線に合わせて鼓をたたきながらクァルテットで舞ったり、一人ずつ踊りを披露してくれる。
 舞台でお金を取って舞うプロの踊り手ではないので、日舞として超一流というわけではないのだが、客のほんのすぐそばで踊るのを見ていると気合いの入った表情もよく見えてとても好感が持てる。踊り終わるとまた一緒にお酒を飲む。全体の行動が客をエンターテインすることのプロだね。こういうことも本人が好きでやるのでなければなかなか続かないだろう。
 昨日はこの世界の客とお姐さん達のしきたりを少し教わった。1月の舞妓さんのかんざしは白い鳩と稲穂と決まっているらしい。今年はそこに龍もアレンジしてあった。で、この白鳩には目がない。好きな人に目を書いてもらうということらしいが、描く方には覚悟がいる。その娘を水揚げする覚悟だ。
 それとお姐さん達が仕付け糸のついた着物を着ているとき、その糸を抜いてはいけない。高い和服を借りて着たりしている、その仕付け糸を抜いていしまうと、その着物を買い与えることを意味するらしい。こんなとこにまだ糸残ってますよ!と引っ張って取ってはいけない。あとからスゴイ請求書が来ることになる。
 ともあれ、向島の彼女達はプロだ。
 今日は午後の会議がめちゃめちゃ眠かった。