40 深い河 遠藤周作
前回たまたま出てきた遠藤周作氏の本を読んで、久々に続けて氏の本を読みたくなって読んだのがこれ。氏の晩年の力作。
少年時代に愛の宗教に感じ入った気持ちが懐かしくよみがえる。まさに遠藤周作ワールド。
こういう世界で生きるのも、それはそれでいいかもしれない。しかし現実に大変な目にあっている人たちに対して、寄り添うだけでいいのか、他にできることはないのか。できることがあるならした方がいいだろう。
無用な戦争をやめるように働きかけるとか、人を不幸にする原発をやめさせるとか。そういうことを金儲けのために推進する無知な政治家を辞めさせるとか。
ビンボー人がもっと不幸な人にお金を恵むのも悪くはないが、不幸な人を作り出す社会を何とかするように動くことの方が大切ではないだろうか。このゴスペルソングなのか、ロックなのかわからない歌もとてもいい。
こういう歌でも歌って、元気づけられながら、できることをやる。
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そう、できるとこをひたすらやる。これが、この「深い河」の登場人物で、インドでガンジス川で行倒れの人を川に運んで弔うことをしている牧師くずれの人物。これも一種の究極の姿かもしれない。