天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

二胡的生活

 長旅をしていると、二胡の練習ができない。という心配は全くない。二胡持参の旅である。公園でのどかに二胡を弾いてみようとも思ったが、こちらの知人がに二胡教室を紹介されたので、試しに通ってみた。


 行く気になったのは、その先生が80歳と聞いたからだ。
 で、どうだったかというと、すごく刺激になってやる気が倍増した。
 おじいちゃん先生と思っていたら、やせ形で足がすらりと長い長身。英語も話すようだったが普通語でお願いした。二胡の指導はたいした言葉は必要ない。
 年寄りだから速弾きは無理かと思っていたらとんでもない。テンポのいい速弾きもコツを教えてくれた。
 持って行ったテキストを使って、出だしがゆっくりな「良宵」という曲を教えてもらうことにした。これ1曲が弾けるようになれば、1週間の約束で通った甲斐がある。と思っていたら、これは1日で終了。1回弾けたらもう終わり。「次は何をやるか?」と聞くので、簡単そうな曲を選んでみたら、先生がちょっと弾いてみて「不好听 ブーハオティン」いい曲じゃないと一言。結局一番最後にある「二泉映月」という二胡曲では有名な、そしてレベルの高い曲をやろうと言われた。ゲロゲロ。この曲を弾くようになるのはいつ頃になるだろうと思っていたら、「今でしょう」のノリで習うことになった。
 時間の関係で二日にまたがって習ったが、一度やったらおしまい。あとはよく練習しておくようにで終わり。
 持参したテキストの最終頁だったので、先生は少しハイレベルの曲が並んでいる本を持ってきてこういうのを買えとおっしゃる。その中の「江河水」というのが美しいという。まだ習っていないbフラットとc調の曲。装飾音だらけ。ゲロゲロ。
 さらにむつかしい曲に行こうとするので、元のテキストに載っている「賽馬」という曲にしてもらった。
 のんびり二胡でも、というつもりがとんでもない刺激になった。一度でもせんせいについて、らしい音が出たというだけで後は自習。努力せよとのお言葉。俄然やる気が出た。
 何より感じ入ったのは、80歳の先生に二胡をはじめて何年か尋ねたところ。なんと60過ぎてから初めて10数年ということだった。それで金取って人に教えるまでになっているとは。自分も始めた年齢は60の手習いだった。いいお手本に出会った感じ。日本に帰ってからの練習に身が入る。入りすぎるかも。