天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

本を選ぶ

 現代の世の中には本が氾濫している。どちらかというと本好きの方の自分も、よくよく読む本を選ばないと時間が無い。などと焦ってみても仕方が無いが読みたいと思う本は次から次へと出てくる。
 私の場合、興味のあるテーマに関連する本を次々と、そして気に入った作家や、心酔したした作家の作品を次々と読む。これは誰でもあたりまえか。そして何気なく本屋さんの店頭を見て回って、最近の本の傾向を見たり、面白そうな本を探す。ブックオフなどの古書店を見るのも面白い。その時にたまたま並べられている本たちとの出会いがある。
 今日は、私の事務所の入っているビルのオーナー会社がテナントサービスで、ビル内の商店で使えるクーポンが配られたので、それを握りしめて本屋さんへ行った。文庫本1冊程度の金額だが、新刊書でもその分割安になるのでつい買う気になる。テナントサービスとしては粋な計らいだと思う。
 新本で買う本はあくまでも新しい本がいい、古くなると簡単に古書がネットで手に入る時代なので、あくまでも新しい本で面白そうなもの。でもって購入したのが「いつまでも美しく」というタイトルの本。美容の本ではない。「インド・ムンバイのスラムに生きる人々」という副題がついている。書いたのはキャサリン・ブーというアメリカのジャーナリスト。読んでみて面白かったら、ここで紹介しよう。
 こういう風に気まぐれ的ではなく、連鎖的に読みたくなっている本に「歎異抄」がある。これは私の実力では原文ではなく解説つきの易しい本である必要があるだろう。なぜ今これが読みたいかというと、司馬遼太郎さんの仏教解説のような文章を読んでいてそのような気になった。
 本が氾濫する世の中ではあるが、およそこういった古典というものは、現在の文化の礎(いしずえ)となったものであるから、そこに戻ってみることで今を見る目に奥行きが出る。あせらずゆっくり色々読んでみよう。