天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

寂庵こよみ 瀬戸内寂聴

 瀬戸内寂聴さんは元気だ。先日の都知事選挙の際も、原発廃止を訴えて立候補した細川さんの応援に駆け付けている。
 この本は瀬戸内さんが65歳前後の頃に書かれたエッセイ集。京都の嵯峨野に寂庵というのをこしらえて、そこでの日々を綴ったものだ。色々な人との出会い、交流が書かれている。交流は様々な活動を通しての出会いであり、瀬戸内さんの元気さがあふれている。

 この当時の文章の中に、すでに「原発の恐怖」その1、その2として二度にわたって原発に反対する姿勢が明確に書かれている。もう90歳を過ぎている年齢なのに活動することをやめない。働き続けることはこのエッセイの中にもその志が述べられている。
 旅もしている。国内の札所周りのほか、中国やインドへ。仏教徒としての活動。この元気は見習うべきものであるが、体力が問題。体力は気力が問題、と瀬戸内さんは言うだろう。
 この中に千日回峰を達成している人のことも書かれている。千日回峰について歩くことがあるらしい。それすら大変な距離を歩く。結局のところ、年齢が行っても元気に活躍するにはそれなりの体力が必要で、その体力も日ごろの鍛錬あって身に着くものか。と思うと自分の運動量などはまだまだ甘いと言わざるわえない。昔ジョギング、今筋トレ水泳、その結果ゴルフの飛距離も維持している、てなことで満足している訳にはゆかない。
 話は寂聴さん。この頃岩手県天台寺というお寺の住職を引き受けた。そのいきさつや活動状況なども記述されている。60過ぎというのは。元気でいれば、まだまだいろいろなことが出来るのだということが分かる。